薬剤師が旅先で働く方法とは?求人の探し方や給料、メリット・デメリット
旅行が好きな薬剤師の中には、「旅をしながら仕事ができればいいのに…」と考えたことがある方もいるのではないでしょうか。
実は、そんな願いを実現できる働き方があります。一般的な常勤勤務とは異なりますが、数ヶ月単位で土地を移動しながら、薬剤師として旅先で働くことは可能です。
本記事では、薬剤師が旅先で働く方法や求人の探し方、給与事情、メリット・デメリットについてわかりやすく解説します。
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薬剤師が旅先で働く方法
薬剤師が「旅先で働く」といっても、その実現方法はいくつかあります。働き方によって雇用形態や自由度、安定性は異なります。
ここでは代表的な3つの方法について解説します。
派遣薬剤師として働く
旅先で働く方法として、もっとも現実的かつ一般的なのが派遣薬剤師です。
派遣会社に登録し、求人が出ている薬局やドラッグストアへ派遣される形で勤務します。雇用主はあくまで派遣会社であり、社会保険や福利厚生なども原則として派遣会社の制度が適用されます。勤務時間は求人によって異なりますが、希望に応じてフルタイムで働くことも可能です。
派遣される期間は数か月単位が一般的で、契約を更新しながら働きます。同じ派遣先で勤務できる期間は最長3年と定められています。
参照:労働者派遣法 /eGov
パート薬剤師として働く
地域によっては、パート薬剤師として採用され、一定期間決まった職場で勤務するケースもあります。
派遣とは異なり、勤務先の薬局や企業と直接雇用契約を結びます。そのため、条件次第では同じ職場で継続して働くことが可能です。
一方で、基本的には中長期の勤務を前提とした働き方になるため、本格的な引っ越しを伴うことも少なくありません。そのため、「数か月だけ旅先で働く」というスタイルというよりは、数年単位で地方や離島に移り住み、腰を据えて働く形に近いといえるでしょう。
業務委託で働く
業務委託という働き方はまだ一般的とはいえませんが、一部では見られるスタイルです。いわゆるフリーランス薬剤師として、個人事業主の立場で勤務先と業務委託契約を結びます。
派遣薬剤師と似ているように思われがちですが、両者には大きな違いがあります。派遣薬剤師は派遣会社に雇用され、そこから各勤務先へ派遣される形で働くのが特徴です。仕事の紹介や契約手続きは派遣会社を通して行われ、福利厚生も派遣会社の制度が適用されます。
一方、業務委託では、自らクライアントと直接契約を結び、報酬や業務内容を個別に交渉します。有給休暇はなく、社会保険も勤務先の制度は適用されません。確定申告などの税務手続きも自身で行う必要があります。
働く場所や時間を自由に選びやすい反面、収入の安定性は低く、自己管理能力が求められる働き方です。自由度を重視する人には魅力的ですが、安定性を重視する場合は慎重な検討が必要でしょう。
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薬剤師が旅先で働きやすい地域
旅先で働くといっても、全国どこでも同じように求人があるわけではありません。実際には「人手不足の地域」に求人が集まりやすい傾向があります。
ここでは、旅先で働きたい薬剤師にとって選択肢となりやすい勤務地についてみていきましょう。
薬剤師が不足している地域・離島の求人が多い
旅先で働く際の選択肢として挙がりやすいのは、薬剤師が不足しがちな地方や離島です。
都市部では欠員が出た場合でも、薬剤師の数自体が多いため、比較的早く後任が決まる傾向があります。一方、もともとの薬剤師数が少ない地域では、人手不足が慢性化しやすいです。
そのため、「一定期間だけでも勤務してほしい」というニーズが高まりやすく、数か月単位の派遣求人や期間限定の募集が出ることがあります。
海外での仕事はハードルが高い
旅先での仕事を考えるとき、「海外でも薬剤師として働けるのかな?」と考える方もいるかもしれません。しかし、それは現実的にはかなりハードルが高いといえます。
多くの国では、日本の薬剤師がそのまま働けるわけではなく、その国の薬剤師免許を取得する必要があります。場合によっては現地の薬学部の卒業や、国家試験の合格を求められ、さらに語学力や就労ビザの取得など、複数の条件をクリアしなければなりません。
ただし、薬剤師として働くことにこだわらなければ、医療ボランティアへの参加や、現地のドラッグストア・薬局での補助業務などに携わる道はあります。20代であればワーキングホリデー制度を活用し、一定期間海外で生活しながら働くという選択肢もあるでしょう。
あくまで「薬剤師として旅先で働く」ということであれば、国内の地方や離島などを中心に検討するのが一般的です。
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高額案件も多い、旅先で働く薬剤師の給料事情
「旅をしながら働けるのは魅力的だけど、収入はどうなんだろう?」
これは、旅先で仕事を続けたいと考える薬剤師にとって非常に気になるポイントです。
結論からいうと、旅先での求人は時給3,000〜4,000円と高めに設定される傾向にあります。
薬キャリエージェント調べでは、派遣薬剤師の全国平均時給は、病院で3,215円、調剤薬局で3,346円。人手不足に悩む地方では時給が上乗せされやすいといえます。特に離島やへき地では、時給5,000円以上の案件が出ることもあります。人材確保を急ぐ必要があるため、報酬が高めに設定されやすいのです。
仮に時給5,000円でフルタイム(1日8時間×週5日)勤務した場合、5,000円 × 40時間 × 4週間 = 月収約80万円となり、月単位で見ると正社員以上の収入になる可能性もあります。
もちろん、派遣やパートでは基本的にボーナスはなく、契約期間も限定的です。それでも、旅をしながらまとまった収入を確保できる点は、大きな安心材料といえるでしょう。
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薬剤師が旅先で働くメリット
旅先で働くというスタイルは、薬剤師としてはまだ一般的とはいえません。しかし、実際には多くの魅力があります。
ここからは、薬剤師が旅先で働くことで得られる主なメリットについてご紹介していきます。
高時給+住居付きのケースが多く、貯金しやすい
旅先で働く場合、高時給に加えて住居付きの求人が多いのが特徴です。とくに短期の派遣では、あらかじめ住まいが用意されているケースも少なくありません。
たとえば、次のような条件が付くこともあります。
- 家賃無料、または家賃補助あり
- 光熱費込み
- 引っ越し費用や交通費の支給
固定費を大幅に抑えられるため、短期間でも効率よく貯金を増やすことが可能です。
「半年だけ集中して貯金したい」「将来に向けて資金をしっかり準備したい」という方にとっては、大きなメリットといえるでしょう。
期間限定なので人間関係のストレスが少ない
旅先での勤務は、数か月単位の期間限定であることがほとんどです。あらかじめ契約期間が決まっているため、人間関係による心理的な負担は軽く感じやすいでしょう。
たとえ職場の人と合わない場合でも、契約満了となれば区切りがつきます。また、長期的な昇進や評価を過度に気にする必要もありません。
もちろん、現場で円滑に働くためのコミュニケーションは重要です。ただ、「一生この職場にいるわけではない」という前提があることで、気持ちを切り替えやすいと感じる人も多いようです。
休みの日は観光を楽しめる
旅先勤務の醍醐味は、仕事と観光を両立できる点です。
地方や離島で働く場合、休日にはその土地ならではの体験を楽しめます。
- 海や山などの自然環境
- 地域ならではのグルメ
- 伝統行事や文化体験
旅行好きの人にとっては、好きな土地で暮らすように滞在しながら働き、さらに貯金もできるというのは、理想的なライフスタイルといえるかもしれません。
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薬剤師が旅先で働くデメリット
旅先で働くことには多くの魅力がありますが、もちろん注意すべき点もあります。
人によって向き・不向きが分かれやすい働き方のため、メリットだけで判断するのではなく、デメリットも理解したうえで検討することが大切です。
長期的なキャリアアップが難しい
旅先で働く場合、雇用期間があらかじめ決まっていることが多いため、同じ職場で昇進や役職を目指すキャリア形成は難しいといえます。
管理薬剤師やエリアマネージャーといったポジションは、一般的に、継続的な勤務実績や職場内での信頼関係の構築が前提になります。短期契約では対象とならないと考えておいたほうがよいでしょう。
また、教育体制や研修制度も、正社員と比べると限定的な場合があります。
「将来的にマネジメント職を目指したい」「特定の専門分野で専門性を深めたい」といった目標がある場合は、旅先勤務を一つの経験として活かしつつ、その後に正社員へ戻るなど、長期的な視点でキャリアプランを立てることが大切です。
必ずしも希望エリアに求人があるとは限らない
旅先で働きたいと思っても、常に希望どおりのエリアに求人が出るとは限りません。
募集状況はタイミングや地域の人員状況に大きく左右されます。人気の観光地や都市部ではそもそも求人が少ないこともあり、反対に人手不足が深刻な地域に募集が集中する傾向があります。
そのため、「この場所で必ず働きたい」とエリアを限定しすぎると、なかなか仕事が見つからない可能性があります。旅先での仕事を実現するためには、ある程度エリアに柔軟性を持てるかどうかが重要なポイントになるでしょう。
常に次の勤務先を探す必要がある
派遣などの期間限定で働く場合、契約満了後には毎回次の勤務先を探さなければなりません。
案件が途切れてしまえば、その分収入が不安定になるリスクもあります。また、引っ越しや生活環境の変化を繰り返すことに負担を感じる人もいるでしょう。安定性を重視する方にとっては、この点は大きな課題となります。
旅先勤務を継続したい場合は、派遣会社や転職エージェントと連携して、常に最新の求人情報を把握できる体制を整えておくことが重要です。
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旅先で働くのが向いている薬剤師の特徴
旅先で働くという選択は、すべての薬剤師にとって最適とは限りません。
ここでは、どのようなタイプの薬剤師に向いているのか、その特徴を具体的に見ていきましょう。
新しい環境や経験が好きな人
旅先で働く場合、勤務する地域ごとに患者層や医療体制が異なることがあります。
- 高齢者中心の地域
- 在宅医療が活発なエリア
- 地域に一つだけの総合病院の近くの薬局
このように、勤務先が変わるたびに新しい経験を積むことができます。加えて、職場の雰囲気やスタッフ構成もその都度変わるため、常に新鮮な環境で働くことになります。
変化を前向きに楽しめる人や、未知の環境でも柔軟に対応できる人は、旅先勤務の醍醐味を感じやすいでしょう。
短期間で高収入を得たい人
地方や離島の派遣案件では、高時給かつ住居付きといった好条件が提示されることがあります。生活費を抑えながら働けるため、短期間でも効率よく収入を得やすいのが特徴です。
- 半年〜1年で集中して貯金したい
- 留学や独立など将来の目標資金を準備したい
- 正社員としての次の仕事が決まるまでの十分な資金を確保したい
このように明確な目的がある人には相性の良い働き方といえるでしょう。
契約期間があらかじめ決まっているため、「この期間でいくら貯める」といった目標設定がしやすい点も、旅先勤務ならではの特徴です。
な働き方でプライベートも充実させたい人
旅先で働く薬剤師は、契約期間や勤務地を自分で選びやすいという特徴があります。
「数か月働いて、その後は少し休む」
「特定の季節だけ働く」
このように柔軟な働き方を実現しやすいのも魅力です。
仕事だけでなく、旅行や趣味、家族との時間などを大切にしたい方にとっては、ライフスタイルに合わせやすい働き方といえるでしょう。
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旅先で働く薬剤師に求められること
旅先で働く薬剤師は、人手不足を補う目的での採用が多いため、入職後すぐに現場で活躍できるスキルや姿勢が求められます。
ここでは、特に重要とされるポイントを解説します。
車の運転ができること
地方や離島の求人では、車の運転ができることが前提条件となっているケースが少なくありません。
都市部と異なり、公共交通機関が十分に整っていない地域も多く、在宅医療や複数店舗の応援業務などで、勤務中に運転が必要になることがあります。また、通勤や日常生活においても車が欠かせない環境であることが一般的です。
そのため、日常的に問題なく運転できるかどうかが重要になります。地方勤務となる場合は、応募前に「運転が必須条件かどうか」を必ず確認しておきましょう。
即戦力として働ける実務経験
旅先の職場では、十分な引き継ぎ期間が設けられないことも少なくありません。そのため、基本的な調剤業務や服薬指導を自立して行える実務経験が求められます。
特に派遣薬剤師として勤務する場合、勤務先は調剤薬局が中心となるため、調剤業務の経験があることが望ましいでしょう。
短期間の契約が前提となるため、一から教育を受けられる環境とはいえません。実務経験が浅い場合は、応募できる求人が限られる可能性がある点も理解しておく必要があります。
順応力とコミュニケーション力
旅先で働く場合、職場環境や人間関係が短期間で変わります。そのため、新しい環境に柔軟に適応できる力が重要です。
薬剤師としての業務自体は共通する部分が多いものの、店舗ごとに進め方やルールは異なります。自己流で自由に仕事ができるわけではなく、その都度、今の職場のやり方に順応していく姿勢が求められます。
さらに、限られた期間の中でスタッフや患者との信頼関係を築く必要もあります。短期間だからこそ、丁寧なコミュニケーションと周囲への配慮が大切になるでしょう。
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旅先で働きたい薬剤師が行う準備
旅先での仕事に興味があっても、「なんとなく面白そう」という気持ちだけで動いてしまうのは要注意です。勤務条件のミスマッチや、想定外の問題に直面する可能性もあります。
ここでは、旅先での勤務を目指すうえで押さえておきたい準備について解説します。
希望条件と優先順位を整理する
まずは、自分の希望条件を明確にすることが大切です。
- 勤務期間(3か月・半年・1年など)
- 希望エリア
- 時給や月収の目安
- 住居付きかどうか
- 業務内容(外来中心・在宅あり など)
これらを整理したうえで、「絶対に譲れない条件」と「妥協できる条件」に分けておくとよいでしょう。
旅先で仕事を探す場合、タイミングによって求人内容は大きく変わります。すべての条件を満たす求人が常にあるとは限りません。
あらかじめ優先順位を決めておくことで、迷った際にも冷静に判断しやすくなります。
転職エージェントを活用して求人情報を確認する
旅先の求人は、一般的な求人サイトでは見つけにくいことがあります。特に高時給や住居付きといった好条件の案件は、派遣会社や薬剤師専門の転職エージェントを通じて紹介されるケースが多いでしょう。
転職エージェントを活用することで、次のようなサポートが受けられます。
- 非公開求人の紹介
- 地域の医療事情や職場環境の詳細情報の提供
- 契約条件の交渉サポート
- 次の勤務先探しの継続支援
また、旅先で働きながら常に次の案件を探し続けるのは簡単なことではありません。契約終了後もスムーズに次の仕事が始められる体制を整えておくことが重要です。
薬剤師専門の転職エージェント
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まとめ|薬剤師が旅先で働くためにメリット・デメリットを正しく理解しましょう
薬剤師は派遣などの勤務形態であれば、地方や離島などの旅先で働くことが可能です。
高時給や住居付きといった好条件が期待できる一方で、長期的なキャリア形成や安定性の面では慎重に考えるべき点もあります。まずは希望条件を整理し、薬剤師専門の転職エージェントを活用しながら情報収集を始めてみましょう。
薬剤師が旅先で働くという選択は、これまでとは違ったキャリアの可能性を考えるきっかけになるかもしれません。
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