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わたしの転職体験インタビュー

更新日: 2025年4月11日 薬剤師コラム編集部

【薬剤師転職インタビュー】新たな挑戦のためにグローバルな舞台へ

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部活動に明け暮れた日々から薬学の道へ進み、薬剤師免許を取得したAさん。
「医薬品の開発に携わりたい」という思いから、現在は外資系製薬会社に勤務しています。今回は製薬会社を選んだ理由をはじめ、転職活動、現在のお仕事についてお話をうかがいました。

Aさん流<転職の処方箋>

その1. 信頼できるエージェントに出会ったら、とことん相談にのってもらう

その2. 転職エージェントを利用する時は「応募」か「情報収集」を前もって考えよう

その3. 外資系企業に転職したいなら企業風土や働き方をしっかり研究しよう!


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医薬品を創る側へ。製薬会社の開発職という選択

Aさんが薬剤師になられたきっかけを教えてください。

Aさん
もともとスポーツ関係の仕事に就きたいと思っていましたが、高校3年生の時にやりたいことよりも、安定した仕事に就きたいと考えるようになり別の進路を考えました。そこで医学部を受験しましたが落ちてしまい、薬学部に進学して薬剤師の免許を取得しました。

Aさんは最初に就職した時からずっと製薬会社で働かれています。製薬会社にこだわっている理由についてお話を聞かせてください。

Aさん
私は薬剤師の免許は持っていますが、薬剤師として働いたことはありません。
製薬会社に勤めるMR職は転勤がありますが、開発職は都会で安定した生活を送ることができます。実際、私も都内で暮らしています。とくに外資系は企業の給与水準も高いと思いますので、自分の希望に合致したのが製薬会社でした。

また、製薬会社の開発職を選んだのは私自身が医薬品の開発をやってみたいと思っていたからです。
製薬会社の開発職は役割として「企画」と「オペレーション」に分かれます。私はどちらも経験してきました。

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転職活動についてうかがえますか?

Aさん
転職活動でエージェントを利用したことがあります。どの会社もアドバイスはもらえますが、担当者によって言うことが全く異なります。結局のところ、最も重要なのは個人の経験ではないでしょうか。

転職エージェントを利用するメリットとしては、面接時の過去の質問例や給与情報を教えてもらえる点が挙げられます。企業と密に連絡を取っているエージェントであれば、より詳しい情報を得られることもあります。

私の経験上、転職エージェントを利用する際は「情報収集」と「応募」を分けて考えた方が良いと思います。ある転職エージェントのサイトは求人情報を見るには便利でしたが、1クリックで応募できることから、安易に応募したた結果、応募の選択肢が狭まり、困ったことがあります。

印象に残っているエージェントの担当者はいますか?

Aさん
はい。転職活動を始めた当初は書類選考で落ち続けていましたが、グローバル企業に強いエージェントのある担当者に出会ったことで、選考通過率が劇的に変わりました。
他のエージェントからは「書類はスリムにまとめるように」とアドバイスされていましたが、その方からは「過去の経験はすべて書くべきだ」と指摘されました。時には夜遅くまで書類をチェックしてもらったこともあります。

また、面接対策でも大変お世話になりました。想定質問に対して何度も回答を練習しましたが、そのエージェントの方が「合格」と言うまで、何度も回答案をブラッシュアップしましたね。

その結果、最終的にどの企業の面接もスムースに進み、大手外資系コンサルティング会社や製薬会社など、複数の会社から内定を得ることができました。

転職活動はちょうどコロナ禍と重なりますよね。何か影響はありましたか?

Aさん
Web面接が主流であったこと、また、働いている会社でもリモートワークが導入され、隙間時間に面接のスケジュールを組みやすかったと思います。唯一困った点としては、PCの画面を見ていると、面接官から見て目線がズレていないか(正面を向いていないように見えるのではないか)と思い、正解がわからなかったことです。

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自由と責任のバランスが鍵。外資系製薬会社の現実

Aさんは現在、外資系の製薬会社に勤務されています。外資系の魅力はどんなところにありますか?

Aさん
専門的なことに関しては、担当者に責任があり、自分の領域をきちんと果たせば良いので、仕事がやりやすいと感じます。また、管理職のマネジメントがしっかりしている印象がありますね。ただし、外資系はシビアな面もあるので、いざという時は自分の身は自分で守るという意識を持つ必要があると思っています。

転職をして、年収は上がりましたか?

Aさん
はい、上がりました。年収を上げるために行ったことは特にはありませんが、金額にして、年間50万円ほど上がったと思います。

現在の仕事内容や将来関わりたい分野について教えてください。

Aさん
現在、仕事は基本的にデスクワークです。
外資系ではヘッドクォーター(本社)主導で、初期の小規模な臨床試験を海外で実施し、その結果をもとに大規模な試験が行われ、日本もこれに参加する流れが現在は一般的です。

日本の治験参加に向けて、海外との違いや注意点を考慮し、日本人への適切な投与量を検討するほか、世界全体の方針に沿う形で日本の開発戦略を考えます。また、最新の医学的な課題や臨床現場の状況を把握するため、医師を訪問し、情報収集することもあります。

さらに、新しい薬剤の承認申請に向けて厚生労働省とやりとりを行ったり、臨床試験の計画立案や国への提出資料作成を担当することもあります。

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外資系企業=英語力とは限らない。外資系を目指すなら企業文化を研究

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薬剤師コラム編集部

「m3.com」薬剤師コラム編集部です。
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