【転職体験インタビュー】実現した週1勤務、大学病院から調剤薬局への転職

やまむらさん流<転職の処方箋>
その1. 週1勤務の求人はニッチ。自力、エージェント利用と諦めずに探そう!
その2. 準備と勉強がキャリアの道を切り開く
その3. 資格を活かし、地域医療の頼れる人材を目指そう

夫の協力のもと、週1勤務の職場を探す日々
やまむらさんは現在、薬剤師として週に1回土曜日だけ働かれているとうかがいました。その背景について教えていただけますか。
やまむら
大学病院で働いていた時は、臨床・研究や教育にも携わっていました。研究データをまとめたり、学会発表の準備をしたりするのは本当に大変で、しばしば休日を返上することも…。やりがいはありましたが、正直、子育てと両立するにはかなりハードだと感じていました。
転職活動を始めた時は、娘がまだ1歳3ヶ月の頃でした。ちょうどコロナ禍で感染症が流行っていた時期で、自宅で娘の面倒を見る時間を優先したいなと思っていました。そこで、主人と話し合い「土曜日なら(主人が)子どもの面倒を見られるから、薬局で働いてもいいんじゃないの?」という結論に至りました。
現在の職場と出会うまでのお話をお聞かせください。当初はどのように行動されましたか?
やまむら
最初は自力で探しました。近所の薬局で求人の張り紙を見つけたのがきっかけで、「こういう探し方もあるんだな」と思い、自宅周辺の薬局をいくつか回って求人の張り紙を探してみました。結局、求人を出していたのは1件だけでしたが、いつのまにかその張り紙がなくなってしまっていて…。
そういった経験から、自力での仕事探しに限界を感じました。そこで、子育てと両立できる条件に合う求人を探すためにエージェントに登録することにしたのです。
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週1、未経験OK! 近所の調剤薬局と奇跡の出会い
転職活動は自力とエージェントの両輪で、ということですね。エージェントの方の求人はいかがでしたか。
やまむら
週に1日、土曜日のみの勤務という条件は譲れなかったので、エージェントにもその旨を伝えました。週2~3回以上の勤務や調剤薬局経験者を募集しているところは結構あったように思いますが、週1回勤務で、調剤薬局未経験という条件での求人はほとんど見つかりませんでしたね。
そんななか、週1勤務可能な薬局があるとエージェントから連絡がありました。けれど、やはり週1回の場合、調剤薬局未経験だとルールを覚えてもらうのにも時間がかかってしまうから、それは難しいと断られてしまったのです。
そして、現在の職場との出会いは?
やまむら
実は現在の職場は、先ほど話した自宅の近所で見つけた求人の張り紙を出していた薬局なんです。エージェントで見つけた求人を断られた後、偶然にも近所の薬局が再び求人の張り紙を出していたのです!
連絡したら、ちょうど土曜日に入ってくれる薬剤師を探していたと。私が調剤薬局未経験者であることを伝えたら、それもとくに問題ないと言っていただいて、スムーズに就職が決まりました。家から徒歩圏内だし、条件はエージェントの求人よりこちらの方が断然良かったですね。
ただ、「小規模な門前薬局だから薬剤師は1人で業務を行うことが条件なんですけど、大丈夫ですか?」と念を押されました。
巡り合わせに運命を感じますね。未経験だった調剤薬局の業務はいかがですか。
やまむら
土曜日のパートとして、処方箋の受付から調剤、服薬指導まで、1人で担当しています。働き始めた当初は責任を感じて大変でした。門前薬局なので土曜日はけっこう混み合いますし。医療事務の方が1人いらっしゃるので、入力はお任せして、時にはピッキングもお願いすることもあります。疑義照会が発生した際には、患者さんに事情を説明してお待ちいただくなど、2人で力を合わせてなんとか回しています。また、他の曜日を担当する薬剤師やスタッフの方とは、Slackを利用してコミュニケーションを図っています。
私の場合、産休制度は利用できなかったので、第二子の妊娠をきっかけに一度退職しました。出産してしばらくたつので、もうすぐ再雇用で復職する予定です。
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週1勤務を叶える秘訣は、諦めない心と準備力
読者の中にも、週1で働きたいという方がいらっしゃると思います。自力とエージェントを利用された、やまむらさんからアドバイスをお願いします。