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トレーシングレポートを学ぶ 基本編

更新日: 2021年12月6日 小原 一将

トレーシングレポートの具体的な内容を紹介

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今回は、実際のトレーシングレポートにはどのような内容を書くことがあるのか、その具体例を紹介します。状況によって色々なトレーシングレポートがありますが、こちらの記事を参考にして患者さんの課題解決の糸口を見つける一助にしてもらえたら幸いです。

【復習】トレーシングレポートの書き方の基礎

できるだけ端的で、要点が明確、見やすく

在宅医療などでは特にそういう傾向がありますが、法人間の書類のやり取りが多く、受け取り側が正直読む気になれない資料も散見されます。そういう状況なので、せっかく頑張って熱意を持って書いたレポートでも、小さな字で情報が多すぎたり、要点が不明確、結論が後ろにあるなど、そういう書類はなおさら埋もれてしまいます。

読まれる資料作りのポイント

・すべての情報が箇条書きで端的に書かれている
情報の量は多過ぎずかつ必要で十分な量で、端的で要点を明確にする

・何のための資料なのか目的を明確にする
目的や概要を分かりやすく見やすい位置に記載。結論ファーストで書き、経過報告であれば変化を中心に書く

・フォーマットにも読ませる工夫を
字の大きさにも配慮して、余白を活用するなどフォーマットにも読んでもらえる資料ための工夫をしましょう

・トレーシングレポートの上手な書き方で信頼感もアップ
相手の立場に立った分かりやすく思いやりのあるレポートの形だと読み手に喜ばれます。どうしても業務の合間に読む物なので、こういう視点が特に大切になるかと思います。良いレポートは薬剤師・医師の信頼関係の構築にもつながっていきます。こういう内容的にも、体裁的にも素晴らしいレポートが増えれば、薬剤師の信頼感・存在感が増していくと思います。

服薬アドヒアランスの向上と残薬調整のために

診察室で、薬の飲み残しがどれくらいあるかをきちんと医師に伝える患者さんは多くないでしょう。そのため、薬局で薬剤師が服薬状況を患者さんに尋ねることはとても重要です。薬を処方通りに服用できていない場合、医師は薬物治療の評価を正確に行うことができず、今後の治療に影響が出る恐れがあるからです。

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小原 一将
こはら かずまさ

薬剤師/株式会社sing代表取締役
2009年京都薬科大学を卒業後、様々な保険薬局で勤務。薬剤師の価値をもっと社会に届けたいと考え、2019年12月に株式会社singを設立。「頼れる薬剤師が身近にある社会をつくる」をビジョンとして、薬剤師の教育や新しい働き方の支援を行っている。
Apple製品好きであり、薬剤師の業務や医療の発展に活用できないか日々考えている。
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