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臨床論文で服薬指導をアップデート!

更新日: 2021年4月26日 児島 悠史

新型コロナのワクチン、副反応が怖いという患者さんへの対応を考える

臨床論文で服薬指導をアップデート!の画像

患者さんの質問に対して、回答に困ったことはありませんか? このシリーズでは臨床論文から得た知識を活用し、より説得力のある服薬指導をめざします。
実際の服薬指導のシーンを想定した会話形式で紹介します。

今回の論文

JAMA . 2021 Apr 5. doi: 10.1001/jama.2021.5374. Online ahead of print. PMID: https: 33818592
内容:ファイザー社製のmRNAワクチン『コミナティ』を接種した際の有害事象を調査したアメリカの報告。初回接種時は倦怠感29.1%、頭痛24.7%、発熱7.0%だったものが、2回目接種時には倦怠感47.8%、頭痛40.4%、発熱21.5%とさらに高くなることが示されている。


ポイント

pointの画像1ワクチン接種後には、痛みや倦怠感・頭痛・発熱といった症状がよく現れる
pointの画像2特に、2回目接種後はその頻度はさらに高くなる
pointの画像の画像2回目接種の翌日は仕事を休む、大事な用事を入れないなどの対応が必要


mRNAワクチンの副反応を心配する声は少なくありません。今後、一般への接種が進むとSNSなどでも様々な“体験談”が拡散されることになりますが、予想できる体調不良は正確に伝え、備えておくことが大切です。

新型コロナのワクチン、副反応が怖いという患者さんへの対応を考えるの画像1
患者

そろそろ新型コロナのワクチン接種が始まるよね・・・あれって効果あるの?

新型コロナのワクチン、副反応が怖いという患者さんへの対応を考えるの画像2
薬剤師

はい、2回接種して2週間経てば、新型コロナに感染したり発症したり、あるいは重症化してしまったり・・・というのを90%以上減らせる、という効果1)がちゃんと研究結果として出ていますよ(※1)。

新型コロナのワクチン、副反応が怖いという患者さんへの対応を考えるの画像3
患者

そうなんだね~やっぱり打った方が良いかなぁ。

新型コロナのワクチン、副反応が怖いという患者さんへの対応を考えるの画像4
薬剤師

そうですね・・・まぁ、よほどの理由がない限りは、接種した方が良いかなぁとは思います。

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児島 悠史
こじま ゆうし

薬剤師 / 薬学修士 / 日本薬剤師会JPALS CL6。
2011年に京都薬科大学大学院を修了後、薬局薬剤師として活動。
「誤解や偏見から生まれる悲劇を、正しい情報提供と教育によって防ぎたい」という理念のもと、ブログ「お薬Q&A~Fizz Drug Information」やTwitter「@Fizz_DI」を使って科学的根拠に基づいた医療情報の発信・共有を行うほか、大学や薬剤師会の研修会の講演、メディア出演・監修、雑誌の連載などにも携わる。
主な著書「薬局ですぐに役立つ薬の比較と使い分け100(羊土社)」、「OTC医薬品の比較の比較と使い分け(羊土社)」。

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