美味しくて飲みやすい抗菌薬に変えて欲しい、という患者希望にどう対応するか
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今回の論文
J Infect Chemother . 2020 Jan;26(1):86-91.PMID: 31401031
内容:βラクタム系抗菌薬を処方された1ヶ月~5歳の小児を対象にした日本のコホート研究。ピボキシル基を有する抗菌薬を処方された小児では低血糖を起こすリスクが高かった(OR=1.18 [95%CI:1.12-1.24])という結果が示されている。このリスク上昇は、7日未満の短期処方でも観察されている。
薬の味は、小児の服薬アドヒアランスに影響を与える重要な要素
ピボキシル基を持つ抗菌薬には、低カルニチン血症・低血糖のリスクがある
「飲みやすい薬に変えてあげたい」という感情だけで対応すると、患者に不利益を与える可能性がある
小児用の抗菌薬には、製剤工夫によってとても美味しいものがあります。しかし、抗菌薬は美味しさや飲みやすさだけで選ぶことはできないことを、きちんと理解してもらう必要があります。
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