きちんと薬を飲んでいる患者さんでも、高くなってしまう冬の血圧とその対応
今回の論文
J Am Heart Assoc . 2018 May 4;7(10):e008509 PMID: 29728372
内容:家庭血圧の季節変動が大きい集団と小さい集団に分けて、心血管イベントの発生率を比較した研究。冬季に血圧が大きく上昇する患者では、心血管イベントの発生リスクが2倍高い可能性が示唆された。また、この季節変動は降圧薬の調節で軽減できそう、という結果も得られた。
気温が下がる冬には、きちんと薬を飲んでいる患者さんでも血圧が高くなることがある
血圧の季節変動は心血管イベントとも関連するが、降圧薬の調整によって軽減できる可能性がある
服薬指導update!
寒くなる冬場は、普段からきちんと薬を飲んでいる人であっても血圧が高くなる傾向にある。年末年始を挟むと、「薬を飲み忘れたのではないか」「暴飲暴食したのではないか」と疑ってしまいがちだが、こうした“濡れ衣”を着せられると患者さんは非常に嫌な思いをすることになる。また、