新型コロナのワクチン接種が原因で、死者が増えている?研究結果から解説
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染や重症化、後遺症、死亡リスクを軽減するために、ワクチン接種は重要な対策の1つになります。しかし、一部のテレビ番組や雑誌、SNS、YouTube等では、「ワクチンが原因で死者がたくさん増えている」といったデマ情報が流されており、患者さんの不安や疑問に繋がっているケースが少なくありません。
こうした情報を見た患者さんから相談を受けた際、薬剤師としてはどのような返答をするのが良いのか、その際に重要な科学的根拠となる研究結果を1つ紹介します。
参考になる論文
JAMA Netw Open . 2025 Dec 1;8(12):e2546822.
mRNAワクチン接種群と未接種群の4年間の全死因死亡率を比較した解説図/筆者作成
(概要)
2021年11月時点の18~59歳の全フランス国民2,869万人を、ワクチン接種をしたグループとワクチンを接種しなかったグループに分け、4年間の全死因死亡率を比較した大規模な調査。
(結果)
・mRNAワクチンを接種した人たちの方が高齢で持病も多かったにもかかわらず、接種しなかった人たちに比べて、4年間の全死因死亡率は25%低かった。
・新型コロナウイルス感染症による死亡率も、mRNAワクチンを接種した人たちの方が、74%低かった。