みんなの『アンサング・シンデレラ』エピソード集
影が薄いなんて、もう言わせない!7月16日(木)夜10時より全国フジテレビ系にて放送がスタートする医療ドラマ『アンサング・シンデレラ ~病院薬剤師の処方箋~』。人気女優の石原さとみさんを主演に迎えた本作は、なんと病院薬剤師が主役。縁の下の力持ちとして医療現場を支える薬剤師の奮闘が描かれています。m3.com ではドラマの放送開始に先立ち、『アンサング・シンデレラ』への期待度と、薬剤師の仕事に関する意識調査を実施。医師から薬剤師へ、また薬剤師から医師へ、日頃の思いを語っていただきました。
【調査概要】
意識調査:薬剤師の仕事、どう思う?
調査期間:2020年3月5日 (木)~11日 (水)
回答人数:2265人(うち 開業医 : 195人/勤務医 : 694人/薬剤師 : 1290人)
知名度7割超『アンサング・シンデレラ』に熱視線!
薬剤師の皆さまの『アンサング・シンデレラ』への期待度はいかに?まずは、ドラマの原作である漫画『アンサングシンデレラ 病院薬剤師 葵みどり』(荒井ママレ著/ゼノンコミックス)の知名度についてうかがいました。
薬剤師間の知名度はなんと70%超※。うち、約15%は「愛読している」と回答しています。日頃なかなかスポットライトが当たらない病院薬剤師を主役にした初めてのマンガ、薬剤師の皆さまの間ではバイブル的な存在なのかもしれません。
※「愛読している」「読んだことがある」「知っている」の合計を知名度と定義
また、ドラマ『アンサング・シンデレラ ~病院薬剤師の処方箋~』に興味がありますか?という質問について。「興味がある」と回答した方の割合はこちら。マンガ同様、ドラマにも高い関心が集まっており、薬剤師の約7割が「興味がある」と答えています。
本当にあった!『アンサング・シンデレラ』ストーリー
病院薬剤師の縁の下の力持ち的な活躍により、たくさんの患者が救われていく本作ですが、“事実は小説よりも奇なり”かもしれません。ここからは、意識調査で寄せられた「薬剤師の存在が、患者・治療に良い影響を与えたエピソード」をご紹介します。
薬剤師から寄せられた『アンサング・シンデレラ』体験談
- 薬剤師として食事や健康食品などの摂取状況を確認した結果、青汁+クロレラを摂取しており、ワーファリンの効果が減弱している理由を発見し、凝固系検査の変動理由の解明に貢献できた。
(40代・男性・薬剤師) - 腎不全の患者のK高値に対して、普段の生活を細かに確認していった結果、2週間前に美味しくて購入した「トマトジュース」が原因であったことを確認し、記載成分量から1日に飲んで良い量の目安を計算し、本人に伝えたところ、次回よりK値は基準値内に安定した。
(40代・女性・薬剤師) - 副作用とは気づかずに対応していた症状が、メトロニダゾールによる脳症である可能性を指摘させてもらった。その結果、メトロニダゾールを中止したところ症状は改善した。
(40代・男性・薬剤師) - めまいを訴えている入院患者さんがいたため、薬歴を確認するとARBを長年飲んでいた。そこで主治医と相談しCa拮抗剤へ変更することとなった。するとめまいは消え、患者さんから感謝された。
(50代・男性・薬剤師) - OTC胃薬を買い求めに来た患者の症状を確認しました。患者自身は胃痛であると訴えていたのですが、心臓疾患を疑い、循環器専門の医院を紹介したところ、心筋梗塞でした。命にかかわる前に治療ができました。
(40代・女性・薬剤師) - 不定愁訴が多く、医師・看護師から疎まれていたため治療方針が定まらず長期入院となっていた患者へ精神科薬物療法に関する支援を行い、満足度が向上して退院へ導いた事例があった。
(50代・男性・薬剤師) - 寝る前処方の下剤を服用した患者が、夜中にトイレに間に合わなく粗相をしてしまったとの訴えがあり、朝食後服用の提案をした。用法の変更も行い、患者のアドヒアランスも向上した。
(40代・女性・薬剤師) - 糖尿病患者の足部皮膚潰瘍に対して、主治医らは足指切断手術(アンプタ)も検討したが、薬剤師が基剤を考慮した外用剤の推奨、患者への外用剤処置の実技指導などにより、足部皮膚潰瘍が保存的治療により完治した。当該患者および家族から、大変感謝された。
(60代・男性・薬剤師) - 「あのー…、本当はクリニックの先生にお聞きすることだと思うんですが…こちらでご相談させてもらっていいですか?」そんな時がたまにあります。安心して笑顔になって感謝の言葉を告げられて薬局から帰られた患者さんについては心の底からこの仕事、この職場で良かったと私自身の方こそ嬉しく思います。
(60代・女性・薬剤師) - 薬局に勤務時代、長く通われている高齢者3兄弟姉妹の話です。収入源は少ない年金のみ、このままでは病院に通うことも出来なくなる…とある日突然相談されました。結局は生活保護を受けることになりましたが、区役所に一緒に行って、認定のお願いをしたり、色々とお手伝いができました。その結果、病院通いもいつもの薬も継続できるようになり、前のような笑顔が戻ってきて、こちらも本当に嬉しかったということがありました。薬だけ詳しくてもダメということを改めて認識しました。
(50代・男性・薬剤師)
医師が推薦!私の『アンサング・シンデレラ』
- 訪問薬剤を依頼した薬剤師さんが、患者さんが医師に伝えにくかった薬の内服方法を聞き出してくださり、そのことを直接連絡していただけた。すぐに内服方法を変えることができたので、患者さんからも感謝をされた。
(40代・男性・勤務医) - 残薬や飲みにくさなど患者の困りごとで、医師や看護師には言いだしにくいことを、薬剤師が聞き出して対応してくれています。
(50代・女性・勤務医) -
実は薬を飲めてなかったと教えていただいたり、当直帯で使い慣れていない抗菌薬の投与が不安な時に、素早いTDMでの投与設計をしてくださいました。
(30代・女性・勤務医) - 医師からの指導だけではうまくいかなかったことも、薬剤師が介入することで患者の理解が深まることがある
(30代・男性・勤務医) - 認知機能低下がある患者さんにカレンダー配薬を提案してくれたり、MSWと相談してヘルパーによる服薬管理を可能にしてくれた。
(60代・男性・勤務医) - 妊娠中、出産後の女性が内服可能な薬についての知識(母乳からの赤ちゃんへの影響)や薬が苦手な子に内服させるときに、どんな食べ物と混ぜると薬の味が隠せるかなど提案していただいたこと。
(40代・男性・勤務医) - 相談をすると、添付文書に記載されている内容だけでなく、最新のガイドラインの内容を踏まえた回答を用意してくれる。また、こちらの質問に対する関連情報も一緒に調べてきてくれる。処方提案も複数プランを用意してくれていて、こちらに選択の余地も残してくれる。
(30代・女性・開業医) - 外国人の患者に英語の資料を使用して説明してもらえた
(30代・男性・勤務医) - 化学療法中、患者が薬剤師外来を受診することで、副作用管理がやりやすくなった
(50代・男性・勤務医) - 往診の際に、現在内服中の薬剤を即座に答えられる薬剤師がいると、非常に助かる。
(50代・男性・勤務医) - 院内薬剤師は院外処方が増えたおかげで空いた時間を入院患者への指導、相談に当てているので以前行なっていた医師の服薬指導、薬剤説明にかかる時間が減った
(50代・男性・勤務医)
石原さとみさん主演『アンサング・シンデレラ 病院薬剤師の処方箋』は、7月16日(木)夜10時より全国フジテレビ系にて放送予定です。薬剤師が主役として活躍する、おそらく世界で初めての連続ドラマです。全国の薬剤師の皆さま、どうぞお見逃しなく!