【薬局英会話】患者さんに症状を確認しよう
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前回の「疾患がある」という表現に続き、今回は具体的な「症状がある」ときの表現について学びます。症状についても、疾患同様に日本語に惑わされずに、一つの動詞で表現するのがポイントですが、症状の場合は、少しバラエティー豊かに表現ができます。余裕のある方は、さまざまな表現にチャレンジしてみてください。
【薬剤師の英会話】患者さんに今の症状を確認。英語でなんと言う?
疾患を患っているという表現は全て have + 疾患名 (名詞)で表すことができましたね。結論から言うと、症状に関しても同じように have + 症状(名詞)で表すことができます。
ただし、注意が必要なのは疾患名が常に名詞であるのに対して、症状は形容詞や動詞を使うこともできるということです。
これは日本語でも同様ですが、例えば…
- 形容詞:眠い、痛い、気持ち悪い
- 動詞:むくむ、痛む、痺れる
- 名詞:眠気、痛み、痺れ
このように、さまざまな品詞で表現が可能です。
形容詞を使うと文法的に注意するところが増えてしまい、動詞を使うと主語が体の部位になることが多くややこしくなります。そのため、英語がちょっと苦手な方は、have+症状(名詞)で統一すると決めてしまうと、ハードルが下がります。
ところで、形容詞や動詞を使うとなぜややこしいのでしょう?
例えば、「眠いです」は”I am sleepy.(アイ アム スリーピー)” “I feel sleepy.(アイ フィールスリーピー)”など、形容詞の前には動詞が必要になります。さらに、これらは時制によって不規則変化をする動詞になります。
“be(am/is/are)-was/were-been” “feel-felt-felt”といったように。
つまり、これらを使って話そうとするときは、変化も考える必要があるということです。疑問文や過去完了になったら、さらに混乱しますね。
次に動詞について考えてみましょう。動詞で表現する場合、主語が体の部位になることが多いです。
「右腕が痛みます」(hurt)
” My right arm hurts.”(マイ ライト アーム ハーツ)
「目が痒いです」
”My eyes itch.”(マイ アイズ イッチ)
これをスムーズに質問文にすることができるでしょうか?
解決する方法は、症状も名詞を使うことです。しつこいですが、疾患があるは have + 疾患名(名詞)でした。症状でもhave + 症状(名詞)に統一します。すると、主語は常に『患者』にすることができ、動詞は全て、使い慣れた『have』の変化のみを考えれば良いことになります。
このように、表現を統一するということは話すことの難易度を格段に下げてくれます。
もちろん形容詞や動詞を使った方がより口語的な表現に近づくことが多く、名詞の方はフォーマルに(少し硬く)聞こえる場合もあります。しかし、基本的には全て名詞で伝えてもおかしいことはありません。
というわけで、バラエティー豊かな表現は、まず統一した表現をマスターしてから幅を広げていきましょう。
【薬剤師の英会話】実践!患者さんから具体的な症状を聞き出そう
では、全てhave + 症状(名詞)で表してみましょう。
<公式>Do you have 〜(症状を表す名詞)?