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薬歴ビフォーアフター~薬歴の悩み、解決します~

更新日: 2020年8月15日

薬歴に書くにはこのA(アセスメント)でOK?

薬歴ビフォーアフターの画像1

今回は薬歴のA(アセスメント)について考えてみたいと思います。まずは、症例とビフォーの薬歴からみていきます。

(症例)
35歳男性。本人とはほとんど意思疎通ができないため、相談及び指導はいつも同行する父親と行う。血圧は130/80くらいで下がりすぎることもなく安定。ただし自宅では本人が拒否するため測ることができない。5年ほど前、脈拍が120を超え拡張期血圧が100を超えていたので飲み始める。その後服用薬や服用量をいろいろ調整しながら、1年ほど前より今の処方で落ち着いている。


〈処方〉
カルバン錠50mg 1 錠 分1 朝食後  30日分
アムロジン錠5mg 1 錠 分1 朝食後  30日分
(薬歴より、他院:精神科にて下記処方を服用中)
セレネース1mg
アキネトン1mg
ピレチア錠5mg
ランドセン0.5mg
ベンザリン錠2mg すべて分1寝る前 30日分

薬歴ビフォーアフターの画像

薬歴Before

S)精神科の先生に「血圧の薬は血圧が高くないなら止めてもいいよ」と言われたので先生にそれを伝えたが「飲んでいた方が良い」と言われた。
O)今日の血圧は134/80 で低くない。飲んでいてふらつきやめまい、血圧が低いと訴えたことは一度もない。
A)服薬の継続は必要。
P)お薬を飲み始めたときのことを覚えていらっしゃいますか?血圧ももちろん高かったですが、脈拍がとても多くしんどそうにされていましたね。お薬もずっと同じように飲まれてきたのではなく血圧の数値や脈の状態で増やしたり減らしたりしてきました。たしかにお薬はへらせるものなら減らしていきたいです。先生もそうお考えでしょう。
ただ最近は、血圧はお薬の助けを借りてちょうど良い状態を維持しています。今、お薬の助けがなくなったら元に戻っていく可能性があると考えられますから先生のおっしゃるようにお薬は継続されておかれた方が良いでしょう。もしお薬を飲んでいて血圧が低い状態が続いたりふらふらしているなどいつもと様子が違ったら相談をして下さい。
S2)脈拍のことはすっかり忘れていたよ。確かにしんどそうだった。薬を飲んで血圧がちょうど良いときは止めない方がいいんだね。

薬歴ビフォーアフターの画像
お悩み

P (プロブレム)に対してのA (アセスメント)が正しくないのではないか?と思います。他にも全体に足りないところがあると感じているのですが、それが何かわからないので教えていただきたいです。

プロブレム(着目点)はA(アセスメント)に表れる

今回のお悩みは、「A(アセスメント)はこれで良いのか?」というお悩みです。プロブレムとは「薬剤師として患者さんのどんなところに着目したのか」であり、A(アセスメント)とは、「どのように着目したのか、(その着目点を)どのように考えたのか」になります。ご自身で「P(プロブレム)に対するA(アセスメント)が正しくないのでは?」と思ったのはなぜでしょう?そのあたりにきっと解決のヒントがあると思います。

まず、Pに書かれている患者さん(正確には患者さんの父親)に述べたことは大体良いのではないでしょうか。基本的には医師の処方意図を改めて説明するのが薬剤師の仕事のひとつです。それでは、「そのように説明した方が良い」と考えたのはなぜでしょう。それがアセスメントになります。

薬歴から推測するに、質問者である薬剤師の考えたことは、


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岡村 祐聡の画像

岡村 祐聡
おかむら まさとし

有限会社服薬ケア研究所所長。明治薬科大学薬学部薬剤学科卒業。
都内調剤薬局や調剤薬局チェーンの教育担当管理職を経て、1997年に『服薬ケア研究所』を設立。
「服薬ケア」理論を各地で提唱し続け、全国各地で開催される研修会や服薬セミナーなどでも精力的な活動を行っている。 2002年には、服薬ケアを学ぶ全国の有志で設立された「服薬ケア研究会」から要請を受け、会頭に就任。最新著書は「10日間で極意をつかむ選ばれるかかりつけ薬剤師になる 患者応対技術と服薬ケアコミュニケーション」(診断と治療社)。書籍の詳細は服薬ケア研究所のホームページを参照。
http://www.fukuyaku.com/FCcommunication.html
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