薬歴ビフォーアフター~薬歴の悩み、解決します~

更新日: 2022年1月7日 岡村 祐聡

プロブレムは感情に着目して!

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お悩み

患者さんが「血圧が低すぎる」と自己判断で投薬を中止した結果、血圧が上がってしまいました。どのように薬歴に書けばいいのでしょうか?

(症例)
78歳男性。高血圧で15年ほど通院。ここ5~6年、血圧は落ち着いており、むしろ低すぎるくらいで本人は心配している。前回処方はザグラス配合錠LD(アジルサルタン20mg/アムロジピン2.5mg)だったが、今回アジルサルタン単剤に変更。
膝の痛みがあり、立ち上がるのが辛いときもある。今日は痛み止めの飲み薬は出ていない。
既往歴:前立腺がん(ope済)


〈処方〉
  アジルバ錠20mg  1錠 1×朝食後   28日分
  ロコアテープ         28枚 貼付28日分 膝

プロブレムは感情に着目して!の画像1

薬歴Before

S) 家で測ると110/60低いと思い服用しないでいると、病院で150あった。薬弱くして様子見るように説明受けた。
O) アジルバは血圧を下げる薬であること説明。
A) 低すぎによるふらつきない。
P) 次回経過確認。
指) 医師の指示厳守するよう指導。
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めちゃくちゃなSOAPを書くぐらいなら箇条書きでよい

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岡村 祐聡
おかむら まさとし

有限会社服薬ケア研究所所長。明治薬科大学薬学部薬剤学科卒業。
都内調剤薬局や調剤薬局チェーンの教育担当管理職を経て、1997年に『服薬ケア研究所』を設立。
「服薬ケア」理論を各地で提唱し続け、全国各地で開催される研修会や服薬セミナーなどでも精力的な活動を行っている。 2002年に設立した「服薬ケア研究所」は、2021年に「一般社団法人服薬ケア医療学会」へと組織変更。理事長へと就任。薬剤師の医療の向上のため活動を続けている。

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