ハイリスク薬の薬歴で押さえておくべきこと
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お悩み
ハイリスク薬の薬歴で、「こういうことを書くべき」ということはあるのでしょうか。社内の資料で参考薬歴はあるのですが、注意すべきことがよくわかりません。この薬歴ではダメだと上司から言われました。
(症例)
50歳 女性
イライラするとのことで心療内科にかかり、最初10mg錠だったが、今回は20㎎錠。寝る前にイライラするとの訴えあり。
〈処方〉
パキシル錠20mg 1回1錠 分1 就寝前 7日分
コントミン糖衣錠12.5mg 1回1 錠 屯用不安時 7回分
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薬歴Before
#1:パキシルもう少し増量が必要か
S) | コントミンは毎晩飲みます。 |
O) | イライラある。寝る時間が近づくとイライラしてきて、寝るのが嫌になる。パキシルは寝る前の指示なので、寝る前にコントミンと一緒に飲む。 |
A) | パキシルもう少し増量した方が良いのかもしれない。 |
P) | お薬増えています。もしかするともう少し増えるかもしれませんので、飲んでみてイライラする気分が軽くなるどうか、次回の診察の際に先生によくお話になってください。もしかするとまだ増えるかもしれません。薬による眠気やふらつきに注意してください。 |
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この薬歴では、ハイリスク加算は取れませんね。ハイリスク薬の薬歴記載のコツを挙げてみましょう。