薬歴ビフォーアフター~薬歴の悩み、解決します~

更新日: 2022年11月3日 岡村 祐聡

良かったことをプロブレムとした薬歴の書き方

薬歴ビフォーアフターの画像1
お悩み

前回の薬歴はHbA1cが上がったということで、その点をプロブレムとして取り上げましたが、今回本人の頑張りもあって、HbA1cが6台に戻りました。そのため今回は特に指導することがありませんでした。特に指導することがないときに薬歴に何をどう書けば良いのかわかりません。

(症例)
77歳 男性
これまで糖尿病予備軍ということで食事指導は受けていた。前回HbA1cが7.2だったため医師より「お薬飲む?」と言われて断った。大好きなお酒も絶って、さぼりがちだった運動(自宅に自転車こぎの機械がある)も毎日続け、ご飯もお茶碗半分で我慢し、野菜でおなかを一杯にするようにした。この2カ月頑張ってみたら、今回はHbA1cの値が6.7だった。


〈処方〉
Rp. ロスバスタチン錠5mg   1錠
  ネキシウムカプセル10mg  1Cap
  テルミサルタン錠40mg   1錠
  アムロジピン錠5mg    1錠
               分1 朝食後 60日分

〈処方〉
Rp. ロスバスタチン錠5mg   1錠
  ネキシウムカプセル10mg  1Cap
  テルミサルタン錠40mg   1錠
  アムロジピン錠5mg    1錠
  分1 朝食後 60日分

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薬歴Before

# 前回7.2まであがったHbA1cが下がった。

S) 先生から「頑張ったね。そのまま続けて」と言われた。
O) HbA1cが前回7.2→今回6.7。
A) 2か月でHbA1cが下がった。
P) そのまま続けてください。
薬歴ビフォーアフターの画像

プロブレムとは着目点のことであり悪いことだけではない

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岡村 祐聡
おかむら まさとし

有限会社服薬ケア研究所所長。明治薬科大学薬学部薬剤学科卒業。
都内調剤薬局や調剤薬局チェーンの教育担当管理職を経て、1997年に『服薬ケア研究所』を設立。
「服薬ケア」理論を各地で提唱し続け、全国各地で開催される研修会や服薬セミナーなどでも精力的な活動を行っている。 2002年には、服薬ケアを学ぶ全国の有志で設立された「服薬ケア研究会」から要請を受け、会頭に就任。最新著書は「10日間で極意をつかむ選ばれるかかりつけ薬剤師になる 患者応対技術と服薬ケアコミュニケーション」(診断と治療社)。書籍の詳細は服薬ケア研究所のホームページを参照。
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