投薬相手が患者さん本人ではない場合の薬歴
投薬相手が本人でなかった場合、会社からは「その旨を記載せよ」といわれていますが、具体的にどう書くのかは特に指示がありません。Oに書いていますが、これで良いでしょうか?
(症例)
85歳 女性
本人は車のなかで待っていて、薬局へはご主人が薬を取りに来る。
〈処方〉
Rp. メバロチン5mg 1錠
グリベンクラミド2.5mg 1錠 分1 朝食後 30日分
Rp.ニカルジピン塩酸塩錠10mg 2錠 分2 朝夕食後 30日分
〈処方〉
Rp. メバロチン5mg 1錠
グリベンクラミド2.5mg 1錠
分1 朝食後 30日分
Rp.ニカルジピン塩酸塩錠10mg 2錠
分2 朝夕食後 30日分
薬歴Before
S) | 薬はちゃんと飲んでるよ。食欲もあります。 |
O) | ご家族男性 |
O) | 処方変更なし |
A) | グリベングラミド2.5mg [確認事項]その他アドヒアランス、生活における問題等の確認 [確認結果]問題なし |
P) | 食べられないときに飲んだら低血糖症状が出ることがあるので、食べる量が減ってきたら先生に相談してください。 |
投薬相手が患者さんご本人でない場合は薬歴に明記する
投薬相手が本人でない場合、薬歴にその旨記載しなければならないのは、その通りです。ただ、残念ながら、この記載では誰なのかわかりませんね。「ご主人」とわかっているなら、そのように明記すべきです。息子さんなのか、お孫さんなのか、あるいはヘルパーさんが代わりに取りに来ているのか、全く意味が違いますので、わかっているならきちんと記載すべきですし、わからなければ尋ねるべきです。
ただ、それはプロブレムには関係のない、むしろ前提とでも言うべきことなのでOに書くのはおかしいです。SOAPより前、一番最初にその旨を記載しましょう。