「Aの根拠がOに必要」を意識するには?
いつも勉強させてもらっています。今回はオーグメンチンが溶けにくいというお話から、簡易懸濁法の手技についてプロブレムを立てました。自分としてはうまく書けたと思うのですが、どうでしょうか。ご教授ください。
(症例)
82歳男性。体重45kg。簡易懸濁法で投与中の患者さんです。お薬の懸濁は奥様(70歳)が行なっています。
〈処方〉
Rp.タケキャブ錠10mg | 1錠 | 1日1回 朝食後 7日分 |
Rp.ロキソニン錠60mg | 3錠 | |
カルボシステインDs50% | 3g | |
オーグメンチン配合錠250RS | 3錠 | 1日3回 毎食後 7日分 |
Rp.カロナール錠500 | 4錠 | 1日4回 毎食後・寝る前 7日分 |
Rp.フェントステープ0.5mg | 7枚 | 1日1回 1枚 貼付 |
Rp.タケキャブ錠10mg 1錠
1日1回 朝食後 7日分
Rp.ロキソニン錠60mg 3錠
カルボシステインDs50% 3g
オーグメンチン配合錠250RS 3錠
1日3回 毎食後 7日分
Rp.カロナール錠500 4錠
1日4回 毎食後・寝る前 7日分
Rp.フェントステープ0.5mg 7枚
1日1回 1枚 貼付
薬歴Before
(奥様に投薬)
#1 簡易懸濁法支援
S) | オーグメンチンがなかなか溶けない。 |
O) | オーグメンチンはフィルムコート。 |
A) | 溶かす温度が低い可能性あり。 |
EP) | パンフレットを使用し、オーグメンチンのようにフィルムコートされ溶けにくいものはハンマーなどでヒビを入れてから溶かすと溶けやすい。また、お湯の温度は55度と高めのためポットのお湯と水道水を2:1にすると簡単であること説明。 |
OP) | 次回、簡易懸濁法による投薬の状況確認。 |
アセスメントの根拠(証拠)となるO情報がない
ご本人としては、よくできたおつもりのようですが、そもそもSOAPの基本である、「Aの根拠がO」という基本中の基本が守られていないようですね。それにPに関しても、「Oを踏まえてAと判断し、その結果Pの指導をする」というSOAPの基本ができていません。
例えば「フィルムコート」というOはあります。しかし、Pに「フィルムコートされ溶けにくいものはハンマーなどでヒビを入れてから溶かすと溶けやすい」という対応するPがありますが、Aはありません。
また、Pの「お湯の温度は55度と高めのためポットのお湯と水道水を2:1にすると簡単であること説明」に対応するAはありますが、Oがありません。
「SOAPで考える」という基本的な思考ができていないように思われます。