患者さんの気持ちに気づけたなら、丁寧に聞き出そう
患者さんが薬をじっと見て複雑な表情をされていました。そこで「お医者さまから『薬を出しておくから1週間様子をみて』と言われたとき、どんな気持ちでしたか」と患者さんに尋ねたところ、「複雑な気持ちでした」とおっしゃいました。
この場合、薬剤師としては、患者さんの気持ちをどう聞き出し、薬歴にはどう記載すればよかったのでしょうか?
(患者)
60歳 男性
〈処方〉
アムロジピン錠2.5㎎ 1錠 分1朝食後 7日分
ジラゼプ塩酸塩錠100㎎ 3錠 分3毎食後 7日分
ニトロペン舌下錠0.3㎎ 1回1錠 頓用胸痛時 10回分

薬歴Before
| S) | 2日前から朝だけ胸に差し込むような痛みがあって、呼吸することも苦しいと感じる。今まで、健診で血圧や心臓関連でなにかひっかかったことはない。 |
| O) | 心電図は、ホルターを近々受ける予定。来週来るように言われた。 |
| A) | 薬を出しておくから1週間様子を見てということ。 |
| P) | 先生のおっしゃる通り、この2つのお薬を飲んで様子を見てください。胸が痛い時には、頓用の薬を舌の下に入れて溶かしてください。 |

このAは薬剤師のアセスメントではありません
一見きれいにSOAPができているように見えるかもしれませんが、Aに書いてあることは、患者さんが医師から言われたことですので、薬剤師のアセスメントではありません。つまり、アセスメントがないのですから、プロブレムもないということになります。
この方の薬局は「SOAPで書かなければダメ」という決まりはないのですが、採用している薬歴ソフトがSOAP形式なので、薬剤師全員深く考えずにこのような薬歴を書いているといいます。
プロブレムを見出すことができなかった場合は、箇条書きで書いた方が読みやすく、書きやすいはずです。ソフトの仕様を詳しく調べる必要はありますが、箇条書きができるなら、SOAPは外して箇条書きにしましょう。