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在宅医療における薬剤師の役割

第4回 「医療」が主役ではないチーム医療を目指す

 在宅医療における薬剤師の関わり方を考える連載企画。在宅専門薬局・フロンティアファーマシーで長年現場を担当している前田桂吾氏が、自らの経験を通じて、問題点を語ります。今回のテーマは、在宅医療のチームとその中での薬剤師の立ち位置です。


クリニックに「方向性が違う」と言われ、薬剤師としての悩みに直面

 私が在宅専門薬局に転職して数年後、管理薬剤師として、地域の在宅緩和ケアに取り組まれている医師や看護師さんなどと連携を深めていくにつれて、紹介患者さんが増え、訪問できる薬剤師が足りなくなってきました。その当時は、病院薬剤師から転職した私の感覚として、「在宅緩和ケアに携わるには病院での業務を経験していた方が多職種との連携を行いやすい」との思いがありました。それゆえ、病院薬剤師経験者で、かつ在宅への志が強い人材を積極的に探しており、「在宅緩和ケアをやりたい!」と熱い思いをもって仲間になってくれる薬剤師がぽつぽつと増えてきました。
 しかし、いつもお世話になっているクリニックの看護師さんから、「最近、フロンティアさんおかしくない?なにか方向性が違うのよね」と言われ唖然としたのです。
 「うちのスタッフは会社に言われて渋々在宅に取り組んでいるわけではなく、自らこの世界に飛び込んできた薬剤師なのに、何が悪いんだろう」とかなり悩みました。

患者さんの残された時間に薬剤師のエゴを押し付けてはいけない

 その後、そのクリニックの医師と看護師、弊社のスタッフでの話し合いを持った結果、お互いに新入職者が増えて「心」どころか「顔」も見えていない関係になっていたこと、そして緩和ケアに積極的に関わりたい薬剤師だったからこそ、自分の理想の緩和ケアを知らず知らず患者さんへ押し付けるような形になっていたのだということに気がつきました。
 在宅緩和ケアで関わる患者さんは長くても数か月、短いと退院当日にお亡くなりになります。せっかく自宅に帰ってきたのに、それぞれの医療者が「患者さんにしてあげたい…

更新日: 2016年11月09日

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