医療現場で「孤独」が問題になっている?
調剤室で生まれた「ベン」「ゼン」「カン」の三兄弟。薬剤師がイキイキと働けるようにお手伝いをしたい!と奮闘するベンゼン三兄弟が、薬剤師に聞いた実態調査をレポートします。
m3.com薬剤師会員へ、医療現場で「孤独」が問題になっている患者さんが増えたかどうかうかがったところ、「コロナ禍以前より増えた」40%と回答。またご自身が「孤独」を感じることは増えましたかという質問では、「コロナ以前と変わらない」58%という結果が得られました。さらにコロナ禍で少なからず増えている「孤独」に関して、医療現場の現状を含めた貴重な意見が寄せられています。
医療現場で「孤独」が問題になっている患者さんが増えましたか。
ベン:
どのように対応しているのか気になるね。
ご自身が「孤独」を感じることは増えましたか。
ゼン:
切実な問題だぜ。
医療現場での「孤独」問題についてお考えをお寄せください。
医療現場での現状
- 入院患者さんが家族に会うことができず認知機能が低下し、寂しいと訴えるケースは増えている。家族の力を借りないとケアの現場だけでは難しいことがある
- 身よりのなく親戚が遠方であると友人が代理となるが、ご家族や親戚でないと面会出来ない
- 家族の中には遠方で移動を自粛している場合もあり、退院できず療養病棟に行くケースがある
- 面会ができない場合、長期入院による精神的影響が大きくなる
- 特に若い女性の自殺未遂が増えている
- お年寄りや精神病患者の電話が増えた
- 孤独で会話がなくなると認知機能の低下、食事の不良、体調不良に気づかず、血圧が下がり低血糖をおこしていた事例があった
- コロナ禍で外出が減り家族との対面も少なくなり、一日誰とも顔も合わさず話もしない独居の方が多くなっている
働く現場における影響
- 通常よりは職場内の移動を控えているため、患者さんだけでなくスタッフも少しずつ孤独を感じているのではないかと思う
- コロナの感染予防の為に、物理的な距離を取ることや説明を簡潔にするなど、シンプルに仕事が出来る様になったので、悪い事ばかりではない
- 職員間での懇親の行事や行動が制限されている
- 以前までは軽い気持ちでご飯に誘って話を聞いていたが、感染対策のため業務中に時間を割いて話を聞いている
- 責任者になると、誰かが辞めても自分が辞められず、業務量はふえ会社の理解もなく孤独に陥る
その他の意見
- 飲食店を全ての悪にしている政府の責任
- 大学生がキャンパスライフや社会経験を得られず孤独化している
- 国レベルで対策しないと今後の救急医療や、医療従事者の精神的な負担が増える
- 早期の打破に向けてワクチン接種の加速化が欠かせない
ベン:
医療現場のリアルな現状を聞くことができたね。
ゼン:
1日でも早く収束してほしいぜ。
カン:
孤独を感じているのは医療現場だけではないことが分かったね。
ベンゼン三兄弟
ベン・ゼン・カンの三兄弟。調剤室で生まれ、日々がんばる薬剤師を見て育ってきた。薬剤師に元気を届けながら、自分たちもいつか薬剤師になる日を夢見ている。薬剤師がイキイキと働けるようにお手伝いをしたい!と奮闘中♪
《 ベン 》
正義感の強い三兄弟のリーダー。勉強熱心でいろいろなことに興味津々。
熱中するとまわりが見えなくなりがち。
《 ゼン 》
明るくてポジティブな三兄弟のムードメーカー。
調子にのりやすく失敗もするが、立ち直りも早い。
《 カン 》
優しくて気配りのできる三兄弟の癒やし系。控えめだけど実はしっかり者。
なぜかゼンへのツッコミは厳しい。
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