第6波、医療従事者の濃厚接触者制限緩和は必要?
調剤室で生まれた「ベン」「ゼン」「カン」の三兄弟。薬剤師がイキイキと働けるようにお手伝いをしたい!と奮闘するベンゼン三兄弟が、薬剤師に聞いた実態調査をレポートします。
m3.com薬剤師会員の皆さんに、濃厚接触者となった医療従事者の自粛緩和に関してうかがったところ「必要になると思う」60%と回答。
また非常に感染力が強く、感染スピードが極めて速い特性を踏まえ、医療提供体制を維持するために必要な施策について、さまざまな意見が寄せられています。
Q1:濃厚接触者となった医療従事者の外出自粛要請の緩和は必要?
Q2:医療提供体制維持のために必要だと考える取り組みを教えてください。
ワクチン接種や検査キット、治療薬に関する意見
- 医療従事者への治療薬予防投与
- ワクチン接種の普及と抗ウイルス薬の提供体制の強化
- ワクチン接種会場の増設。薬剤配置薬局の増加
- 医薬品、マスクやガウンなどの物品の安定供給
- 早めに3回目のワクチン接種、そして4回目と早急に接種すべき
- 疑わしければ、全ての人を対象に検査すべき
- アメリカのように簡易検査キットを自宅に郵送するなど大胆な対応が必要
- PCR 検査の拡充につきる。不安な人は受けられると言ってるが、朝早くから数時間並ばなければならず、検査可能でも検査結果が出るまでに2〜3日かかる。もし陽性ならそれから隔離してももう遅い。せめて抗原検査をいつでも出きるようにすべき
療養に関する対策
- 重症者の入院体制の確保、他は自宅療養で対応で良い
- 宿泊療養施設の積極的な確保と入所の勧めを強化し、入院患者を減少させる取り組みが必要
- かかりつけ医の判断で、PCRほか検査の実施と入院・ホテルまたは自宅療養ができるようにすることにより、保健所機能の維持、病院の機能確保を図る
- これまでと同じように自粛、感染拡大を抑える。デルタ株よりも症状は軽いため、病院は行かずに家で休む
- 一般市民への無料PCR検査を徹底し、無症状からの感染抑制を徹底する
- 軽症者や無症状者は入院させず、ホテル隔離とすること
薬局での対応や現状
- 全保険薬局でも、病院、医院と同様の感染防止対策(発熱者は施設内に直接入れないように、電話指示対応に従うなど)をとるよう徹底すること
- 医療従事者の人員を確保できるように診療報酬を上げることを検討してもらいたい。受診控えでもともとの収入も減っている。人件費に影響している
- 調剤薬局に感染症や発熱疑いの患者を立ち入りさせず、院内処方もしくは配送に留める。
調剤薬局の待合で長時間滞在により感染が広がる可能性がある。麻黄湯やカロナール、アスベリンだけでわざわざ院外処方にする必要はない - 症状があり無料検査に来る方が散見される以上、薬局でマスクをはずして感染防護もなく抗原やPCRをする必要は全くない。これで感染したら誰が責任を取れるのか? 専門のPCR施設か、適切な感染対策をしながら検査できる医療機関でやるべき。街角のただの薬局でPCRなどやるべきではない
行政に対する要望
- 医師、看護師の増員
- 幼稚園や小学校が臨時休校になり、職員が急に休みになり大変。
また退職理由に「急に休むことが増え心苦しいから」などがあり、急に辞められるとなかなか次の人が入らないので大変。濃厚接種以外は、感染に気を付けながら普通の生活が送れる様にしてほしい - 本当に必要な治療か見極められる人材の育成
- 先ずは、感染者のスクリーニング検査の実施。薬局での検査体制を充実させ、初期対応がスムーズに行えるよう各自治体で検討
- コロナ感染症を5類感染症に変更する
- ベッド数の確保を最優先にしてほしい
- 医療提供施設内の換気改善のための設備導入補助金
- 医師が最前線で活躍して頂いていますが、コメディカルの活躍も報道して頂いたら励みになる。また給与面でもう少し厚遇しても良いと思う。モチベーションの維持が大切
- 外出自粛は構わないが、業務上対応しているのだから補償して欲しい。雀の涙ではなく、「こんなに貰えるなら我慢しよう」ってくらいの補償
- マスク着用の義務を徹底する為罰則規定を作るべき
- 病院だけが大変な思いをするのではなく、クリニックや診療所も検査等もっと協力すべき
医療従事者の緩和措置
- 医療従事者の外出自粛は必要に応じて判断すべき。何でもOKというわけではないが、仕事関連では緩和も必要となる
- 今まで以上にPPEの充実を行政主導で考えてはどうか。医療崩壊を招かないために医療従事者の外出自粛を早急に緩和すべきだと思う
感染対策に関する内容
- 無駄な外出、集合を避ける(リモート勤務、web会議などを積極的に活用)
- 感染、非感染のエリア、あるいは作業動線分離徹底
- 局内の換気、手指の消毒、ソーシャルディスタンス、マスク着用、ワクチン接種
- 過密になる公共交通機関について注意が必要
- 緊急事態宣言やロックダウン、行動制限以外ない
- 慢性疾患は、オンライン診療や、オンライン服薬指導 薬剤は配達もしくは、郵送を検討し、病院に行く患者さんの数を制限していく
ベン:
濃厚接触者であっても従事できる条件は必要だね
ゼン:
社会機能の維持は重要だぜ
カン:
第6波の感染動向が気になるところね
ベンゼン三兄弟
ベン・ゼン・カンの三兄弟。調剤室で生まれ、日々がんばる薬剤師を見て育ってきた。薬剤師に元気を届けながら、自分たちもいつか薬剤師になる日を夢見ている。薬剤師がイキイキと働けるようにお手伝いをしたい!と奮闘中♪
《 ベン 》
正義感の強い三兄弟のリーダー。勉強熱心でいろいろなことに興味津々。
熱中するとまわりが見えなくなりがち。
《 ゼン 》
明るくてポジティブな三兄弟のムードメーカー。
調子にのりやすく失敗もするが、立ち直りも早い。
《 カン 》
優しくて気配りのできる三兄弟の癒やし系。控えめだけど実はしっかり者。
なぜかゼンへのツッコミは厳しい。
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