コロナ死者の基礎疾患の有無、公表すべき?
調剤室で生まれた「ベン」「ゼン」「カン」の三兄弟。薬剤師がイキイキと働けるようにお手伝いをしたい!と奮闘するベンゼン三兄弟が、薬剤師に聞いた実態調査をレポートします。
厚生労働省は、日本でこれまでに新型コロナウイルス感染症と診断されたのは、4,994,387人とし、全人口の約4.0%に相当すると発表しています。(2022年3月1日0時時点)
また新型コロナウイルス感染症と診断された人のうち、重症化する人や死亡する割合は、以前と比べ低下。2021年7月から10月にかけて診断された人のなかで重症化する人の割合は0.98%、死亡する人の割合は0.31%となっています。
さらに重症化しやすいのは高齢者と基礎疾患のある方、一部の妊娠後期の方で、重症化リスクとなる基礎疾患などには、慢性閉塞性肺疾患(COPD)や慢性腎臓病、糖尿病、高血圧、心血管疾患、肥満(BMI30以上)、喫煙があります。
m3.com薬剤師会員の皆さんに新型コロナウイルスの死者に対する、基礎疾患の有無の公表についてうかがったところ「遺族の同意を得た上で公表すべき」46%と回答。
新型コロナウイルスの死者に関する情報公開については、さまざまな意見が寄せられています。
Q1:新型コロナウイルスの死者について、基礎疾患の有無を公表すべきだと思いますか。
Q2:新型コロナウイルス死者の関連情報の公開是非について、お考えをお聞かせください。
データを公表すべき
- 基礎疾患の公表より、きちんと集計して統計を取ってほしい
- 個人情報保護法制定は必要だが憲法13条に基づき、公共の利益が優先すると考える
- 基礎疾患を持つ自分の感染リスクの尺度として知りたい
- 最新情報は公表したほうがよいと思う
- コロナ死者の年齢階級も最低でも5歳区切りで公表するべき
- 個人を特定できないよう配慮しながら、年代・性別・基礎疾患の内容は公表すべき
- 年齢、性別などの情報と同様に対で表示するのではなく集計した状態で公表するのは問題ないように思う。知りたいのは死者のうちどの程度の割合でどんな基礎疾患を持つ人がいたか
公表すべきではない
- データとして蓄積は必要不可欠。公表までする必要はない
- 死因についての公表は家族の配慮を考えると避けるべき
限定的に公表すべき
- 公表した方がよいが、疫学的な集計や情報の集積として医療者が確認できる形に限定するなど、公表の場は限定的にするほうが望ましい
その他の意見
- そもそも、事故死や老衰でも陽性なだけでコロナウイルス死者とするのがおかしい
- 感染したら有無を言わさずコロナ関連死とするのはなく、本当にコロナ感染症として亡くなった方だけとするのが本来の姿。現状では例えば癌でもコロナ関連死ってことになってしまう
ベン:
個人情報は厳重に管理する必要があるね
ゼン:
重症化するリスクは知っておきたいぜ
カン:
信頼のおけるデータは治療を進める上でも重要ね
ベンゼン三兄弟
ベン・ゼン・カンの三兄弟。調剤室で生まれ、日々がんばる薬剤師を見て育ってきた。薬剤師に元気を届けながら、自分たちもいつか薬剤師になる日を夢見ている。薬剤師がイキイキと働けるようにお手伝いをしたい!と奮闘中♪
《 ベン 》
正義感の強い三兄弟のリーダー。勉強熱心でいろいろなことに興味津々。
熱中するとまわりが見えなくなりがち。
《 ゼン 》
明るくてポジティブな三兄弟のムードメーカー。
調子にのりやすく失敗もするが、立ち直りも早い。
《 カン 》
優しくて気配りのできる三兄弟の癒やし系。控えめだけど実はしっかり者。
なぜかゼンへのツッコミは厳しい。
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