今年、花粉症の患者さんの来院は多かった?
調剤室で生まれた「ベン」「ゼン」「カン」の三兄弟。薬剤師がイキイキと働けるようにお手伝いをしたい!と奮闘するベンゼン三兄弟が、薬剤師に聞いた実態調査をレポートします。
日本気象協会では、1990年から前シーズンの花粉飛散結果や気温予測などの気象データから全国各地の花粉研究会や協力機関からの情報、花芽の現地調査の結果をもとにスギ花粉の飛散予測を予測しています。
ヒノキ花粉については東京、大阪ともに5月のゴールデンウィークあたりまで、シラカバ花粉の飛散は4月下旬からピークとなり、北海道では5月半ばまで飛散が続くとされていました。
m3.com薬剤師会員の皆さんに、今年来局した花粉症の患者さんについてうかがったところ、患者さんの来局は「例年と変わらない」48.6%と回答。
また患者さんが増えた時期は2月頃が最も多く40.1%、11月以前に花粉症で来局した患者さんは2.6%という結果でした。
その他、患者さんからの副反応に関する質問や相談内容など、服薬指導に役立つさまざまな意見が寄せられています。
Q1:勤務先を教えてください。
Q2:今年の花粉症の患者さんの来院は多かったですか?
ベン:
例年と変わらないという回答が多かったね
Q3:いつ頃から花粉症の患者さんの来院が増えましたか?
ゼン:
本格的な花粉の時期までに薬がほしいぜ
Q4:花粉症の患者さんから副反応の相談はありましたか?
カン:
薬の副反応についてはしっかり聞いておきたいところね
Q5:副反応について、どんな相談がありましたか?
相談内容
- 発疹、心悸亢進、咽頭痛、鼻血、尿閉、薬疹、便秘
- 花粉症で受診したのに、コロナウイルスの可能性もあるので抗原検査を受けさせられた
Q6:花粉症の服薬指導で困ったことがあったら教えてください?
服薬に関する質問・相談対応
- 眠気と車の運転の可否
- ピラノアの内服時間について就寝前に内服指示があるが、帰宅が遅く食後まもなく寝るため就寝前は空腹ではない。いつ内服すればよいか
- 抗アレルギー薬の効果
- 服用回数について
困った患者さん
- 薬が効かないのは後発医薬品のせいだ!と言い張る患者さんが一定数いる
- 症状が治まるとすぐに服用をやめてしまい、花粉症の期間中に再度受診していた
- 1年に1回受診する方は、自分で欲しい薬を決めている人もいるため、あまり話が発展しない
- 今年から症状が出現し花粉症と診断された年配の患者さんが、薬を飲みたくないが症状は治して欲しいと訴えていた
- 眠くならず強い薬がほしいと言われた
- 高齢者への点鼻薬の指導が難しい
- ひどくなる前から薬を使用した方がよいといっても、なかなか理解してもらえない
- 多くの種類の抗アレルギー薬を内服する患者さんもいる
来局する患者さんの傾向
- コロナウイルスの感染が怖く、長期投与を希望することが多い
- 薬剤の在庫管理
- 症状が固定のため、長期処方を希望される
- コロナで四六時中マスクを着用しているため、鼻症状は軽めの方が多い
- 症状出現後に病院に受診するため、セレスタミンなどのステロイドを長期で使用することがある
その他の意見
- 後発医薬品の入手が難しくなった
- 個人差が大きく症状がよくならないのに、薬を勧めなければならない
- 花粉症の程度にもよると思うが、シーズン中は継続的に服用できるようリフィル処方の対象にしてはどうか。患者さんにとっても通院回数が少なくなり良いと思う
ベン:
患者さんのいろんな相談内容が分かったね
ゼン:
薬の在庫管理も大変だぜ
カン:
長期処方を希望する患者さんもいるみたいね
ベンゼン三兄弟
ベン・ゼン・カンの三兄弟。調剤室で生まれ、日々がんばる薬剤師を見て育ってきた。薬剤師に元気を届けながら、自分たちもいつか薬剤師になる日を夢見ている。薬剤師がイキイキと働けるようにお手伝いをしたい!と奮闘中♪
《 ベン 》
正義感の強い三兄弟のリーダー。勉強熱心でいろいろなことに興味津々。
熱中するとまわりが見えなくなりがち。
《 ゼン 》
明るくてポジティブな三兄弟のムードメーカー。
調子にのりやすく失敗もするが、立ち直りも早い。
《 カン 》
優しくて気配りのできる三兄弟の癒やし系。控えめだけど実はしっかり者。
なぜかゼンへのツッコミは厳しい。
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