1. 薬剤師トップ
  2. 薬剤師コラム・特集
  3. 医師が回答!薬剤師のための「臨床お悩み相談」
  4. 「ビソプロロールとカルベジロールの使い分け」を医師が回答

医師が回答!薬剤師のための「臨床お悩み相談」

更新日: 2026年10月19日 薬剤師コラム編集部

「ビソプロロールとカルベジロールの使い分け」について専門医が回答

「ビソプロロールとカルベジロールの使い分け」について専門医が回答のメイン画像

処方箋や投薬に関する薬剤師の疑問のうち、疑義照会で解決しづらいものについて、m3.com医師会員<エキスパート>からの回答を掲載します。

Q. ビソプロロールとカルベジロールの使い分け

ビソプロロールとカルベジロールについて、実臨床でどのように使い分けをされていらっしゃいますか。ご教示いただけると幸いです。
パパ薬剤師/30代/病院・診療所勤務

10名の「循環器内科」「内科」医師の回答を紹介します。

医師回答のまとめ

血圧や心拍数、併存疾患、忍容性などに応じて使い分けます。ビソプロロールはβ1選択性が高く、頻脈や心房細動の心拍数コントロールを重視する場合などに選択されます。一方、カルベジロールはα1遮断作用による血管拡張作用もあり、血圧が比較的高い心不全症例などで選択されます。


屋宜 宣仁先生の回答

ビソプロロールはβ1選択性が高く、心臓のβ1受容体を特異的に遮断するため、強力な心拍数低下作用と安定した抗アドレナリン効果を発揮します。気管支平滑筋などのβ2受容体への影響は比較的少なく、代謝への影響も抑えられるのが特徴です。
カルベジロールはαβ受容体遮断作用による末梢血管拡張作用(後負荷軽減)を併せ持ちます。そのため、血圧低下作用が比較的しっかり出て、心筋酸素消費量の減少や末梢血管抵抗の改善が期待できます。また、肝代謝型であり腎機能障害例でも比較的使いやすい薬剤です。
実臨床においては、頻脈性心房細動のレートコントロールや脈が速めの高血圧、末梢動脈疾患合併例、あるいは代謝面(血糖変動など)への影響を最小限に抑えたい場合などにはビソプロロールが第一選択となりやすいです。1日1回投与によるアドヒアランスの良さも利点です。
一方、高血圧を伴う心不全(HFrEF)や急性心筋梗塞後の左室機能不全例などでは、血管拡張や後負荷軽減を期待してカルベジロールが選択肢となります。
また、腎機能低下例では、薬物蓄積のリスクを考慮し、肝代謝型のカルベジロールを選択する場合があります。

50代/地域医療支援病院/内科(循環器)


循環器内科先生の回答

いわゆるHFrEFはカルベジロールを基本としています。起立性低血圧のある症例やCOPD、気管支喘息のような呼吸器疾患合併はビソプロロールを用いることがあります。左室機能が改善後に、1日1回投与のビソプロロールに変更することもあります。不整脈に対して心拍数コントロールを重視する場合は、ビソプロロールを使用することが多いです。

30代/臨床研究中核病院/循環器内科

すべてのコラムを読むにはm3.com に会員登録(無料)が必要です

薬剤師コラム編集部の画像

薬剤師コラム編集部

「m3.com」薬剤師コラム編集部です。
m3.com薬剤師会員への意識調査まとめや、日本・世界で活躍する薬剤師へのインタビュー、地域医療に取り組む医療機関紹介など、薬剤師の仕事やキャリアに役立つ情報をお届けしています。

キーワード一覧

医師が回答!薬剤師のための「臨床お悩み相談」

この記事の関連記事

アクセス数ランキング

新着一覧

28万人以上の薬剤師が登録する日本最大級の医療従事者専用サイト。会員登録は【無料】です。

薬剤師がm3.comに登録するメリットの画像

m3.com会員としてログインする

m3.comすべてのサービス・機能をご利用いただくには、m3.com会員登録が必要です。

注目のキーワード

キャリア 医薬品情報・DI 医師の意見 薬物療法・作用機序 脂質異常症 服薬指導 医療過誤・ヒヤリハット ライフ・雑学 薬物療法 年収・待遇