計量混合調剤加算or自家製剤加算、算定に迷う時に知っておきたいポイント

「薬局のアンテナ」のてっちゃんです!
今回は計量混合調剤加算を算定すべきなのか?自家製剤加算を算定すべきなのか?という点について、ケース毎に深く掘り下げて考えてみます。
計量混合調剤加算や自家製剤加算は算定頻度が多い一方で、返戻や減点対象となりやすい点数でもあります。
どちらを算定するべきかはケースバイケースであることが多く、悩ましく感じている方も多いのではないでしょうか。
本コラムでご自身の判断基準をブラッシュアップして頂ければと存じます。
なお、計量混合調剤加算や自家製剤加算については別コラムでも取り上げております。併せてご確認いただくことでより理解が深まります。
計量混合調剤加算と自家製剤加算の比較(違い)
両点数の詳細な算定要件についてはここでは触れず、各点数について以下にまとめます。
自家製剤加算 | 市販の剤形では対応出来ないから、薬の剤形を変える |
計量混合調剤加算 | 患者が服用(使用)しにくいから、薬を混合する |
自家製剤加算と計量混合調剤加算は基本的には全く別の点数ですが、同一調剤内では併算定が出来ないため、例えば以下の様なケースでどちらを算定すべきか悩む方も多いかと思います。
- 錠剤を粉砕した後に、散剤と混合するケース
- ドライシロップ以外の散剤を、水剤と混合するケース
それぞれ順番に見ていきましょう。
錠剤を粉砕した後に、散剤と混合するケース

錠剤を粉砕した後に散剤と混合するケースの解説図/筆者作成
このケースは、どちらの要件も満たす可能性があります。しかし