後発医薬品を服用したくない患者さん
患者ケース42:後発医薬品を服用したくない患者さん
50代の女性患者さん。投薬の際に「後発医薬品は絶対イヤ!」と頑なに拒否をしてきます。お話を聞くと、週刊誌やテレビで後発医薬品は危険!と聞いたのだそうです。一薬剤師としては、先発、後発の薬の変更は個人の自由ですが、後発医薬品に偏見をもってほしくないです。後発医薬品を悪いと思い込んでいる患者さんへ、使ってもらうためにはどのように説明したらいいでしょうか?
雑誌やテレビから得た情報など自分が信じていることを否定されると、患者さんは自分自身が否定されていると感じる可能性があります。「そういう情報があるのは私も知っています」などといったん受けとめてから、「テレビや雑誌の情報はすべての人に当てはまるわけではない」ことを丁寧に説明し、「薬の専門家として、〇〇さんだけに向けたアドバイスをしています」とアピールしましょう。後発医薬品がイヤという患者さんには、その理由を聞き出すことから始めます。「この薬剤師さんが言うなら、きっと大丈夫」と思ってもらえるように、日頃から患者さんとの信頼関係をしっかり築くことが重要です。