話したことを「医師には言わないで」と言う患者さん
患者ケース63:話したことを「医師には言わないで」と言う患者さん
60代前半の女性患者さん。定期的に来院される患者さんですが、「叱られたくないので、飲み忘れが多いことなど薬に関する話を医師に伝えないでほしい」と頼まれました。医師とも情報共有した方が良いと思える内容もあるのですが、薬剤師としてどう対応すればよいでしょうか。
薬剤師に話したことを「医師には言わないで」と言う患者さんは少なくありません。このような場合、患者さんの話を聞きながら 「なぜ、医師に言わないでほしいのか」 を探ってみましょう。医師が患者さんを嫌ったり優先順位をつけたりするなどという誤った思い込みがあれば、丁寧に説明して誤解をときましょう。患者さんと医師の間を取り持つのも薬剤師の大切な役目です。「医師に話しても叱られることはない」「治療を進める上で薬剤師から医師に伝えたい重要な情報がある」の2点を理解してもらえるまで根気強く説明しましょう。