画像でヒヤリハット-柴胡加竜骨牡蛎湯編-
いつもの見慣れた薬の光景…けれど、パッと見たときに何か違和感がある…。経験を積んだ薬剤師には、そんな”第六感”のような感覚が身に着くと言われています。これは、調剤された薬を見たときに「この状況なら、こういう落とし穴があり得る」という警戒心を抱けるかどうか、という能力と大きく関係しています。「薬剤師以外の人間がピッキング業務に携わる」機会も増えているので、どういったところに落とし穴があるのか、実際の薬の写真を見ながらおさらいしていきましょう。
[問題] この調剤済の薬、問題ないでしょうか?
一人薬剤師の薬局で片付けもし始めていた終業間際の19時過ぎ、患者さんが駆け込みで来局されました。片付けの手を止めて処方箋を確認すると漢方薬1剤だけだったので、「これならすぐ用意できるな」と思って素早く準備にとりかかろうとしたのですが、患者さんが待合室から「いやぁまだ開いていて助かったよ~」「いつも何時までやってるの?」「最近は夜になると寒くなってきたね~」と色々声をかけてくるので、それに相槌をうちながらの調剤に。漢方薬1つだけだし、このままさっさと渡してしまって良いでしょうか。
処方
ツムラ桂枝加竜骨牡蛎湯エキス顆粒(医療用) 7.5g
1日3回 毎食前