疾患別・感染症と抗菌薬の選び方

更新日: 2021年9月12日 柳瀬 昌樹

市中肺炎3(ディフィニティブテラピー・肺炎球菌)

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さて、エンペリックテラピーで治療を開始した後は、頑張って取っていただいた良質な喀痰培養や血液培養、などにより原因菌が同定できた場合、できる限り速やかにde-escalationによる抗菌スペクトルの見直しを行っていきましょう。
市中肺炎の原因菌は多岐にわたるため、順番に代表的な菌種が同定できた場合の抗菌薬の選択肢をご提示していきたいと思います。

肺炎球菌(S.pneumoniae)

市中肺炎で最も頻度の高い肺炎球菌。名前からして肺炎を起こしやすい菌ですね。肺炎球菌はペニシリンで治療だという時代もありましたが、現在は、ペニシリン感受性とペニシリン耐性に分けて治療を変えなければならないほど、耐性が多くなっているのでしょう。

S.Pneumoniae(ペニシリン感受性)

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柳瀬 昌樹
やなせ まさき

薬剤師。薬科大学を卒業後、現在に至るまで病院勤務を続け、糖尿病、感染症などの専門資格を取得。医師の先生方からの全面的ご協力の下、日々奮闘中。
主な取得資格:糖尿病療養指導士、糖尿病薬物療法認定薬剤師、抗菌化学療法認定薬剤師、日本病院薬剤師会病院薬学認定薬剤師、実務実習認定薬剤師
所属学会:日本糖尿病学会、日本くすりと糖尿病学会(認定薬剤師認定委員兼務)、日本化学療法学会、日本病院薬剤師会

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