疾患別・感染症と抗菌薬の選び方

更新日: 2022年1月16日

誤嚥性肺炎

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今回は、高齢者に多くある誤嚥性肺炎を取り挙げたいと思います。
誤嚥性肺炎とは、本来食道に嚥下するはずの食品(唾液なども含めて)を気管に誤嚥してしまうことで引き起こされる肺炎を示します。通常、気管に食品や唾液が入り込むと、反射性の咳(いわゆる“むせる”という反応)が引き起こされますが、脳血管障害を有する場合や高齢者の場合にはこの反射反応が起こらず、誤嚥性肺炎につながってしまうことがあります。
誤嚥により口腔内常在菌などが肺に流れ込むことになるため、これらの菌種をカバーする必要があります。入院期間が長くなっている患者さんが院内発症した場合には、緑膿菌などのカバーも必要になることがあり、投与期間は1週間程度とされることが多いものの、緑膿菌などブドウ糖非発酵菌による感染が疑われる場合には、2週間程度が推奨されています。

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S.pneumoniae、S.aureus、腸内細菌科などの報告が多く、K.pneumoniaeのカバーも必要となってきます。加えて上記でも述べたように口腔内常在菌のカバーも必要と考えます。また、院内発生の場合には、緑膿菌に加え、ESBLsとなる可能性のあるE.coli、Klebsiella属、Proteus属も考えておく必要性が出てきます。まず、患者さんの重症度を判断し、耐性菌リスクについても検討する必要があります。

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柳瀬 昌樹
やなせ まさき

薬剤師。薬科大学を卒業後、現在に至るまで病院勤務を続け、糖尿病、感染症などの専門資格を取得。医師の先生方からの全面的ご協力の下、日々奮闘中。
主な取得資格:糖尿病療養指導士、糖尿病薬物療法認定薬剤師、抗菌化学療法認定薬剤師、日本病院薬剤師会病院薬学認定薬剤師、実務実習認定薬剤師
所属学会:日本糖尿病学会、日本くすりと糖尿病学会(認定薬剤師認定委員兼務)、日本化学療法学会、日本病院薬剤師会
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