【薬剤師必見】咽頭炎の原因の最重要菌!溶連菌感染症の治療と感染後の過ごし方について
春は環境が変わって子供も体調を崩しやすい季節です。今回は冬から春、梅雨時期にかけて増える溶連菌についてまとめました。
実は子供から成人まで感染する溶連菌感染症とは?
溶血性連鎖球菌という細菌が原因で起こる感染症です。溶血性連鎖球菌にはα溶血、β溶血、さらにA群、B群、C群などがありますが、一般的に溶連菌と言われるものはA群β溶血性連鎖球菌です。溶連菌の主な感染経路は飛沫感染と接触感染です。日常の中で発せられる咳やくしゃみなどで感染し、喉の痛みや発熱などの症状が現れます。溶連菌感染症は学童期に多くみられ、3歳以下では特異的な症状がほとんど見られません。また、子供への感染のイメージが強いですが、成人にも感染します。
溶連菌感染症の主な症状は発疹やイチゴ舌
2〜5日間の潜伏期間ののち、症状が現れます。咽頭痛や発熱といった風邪のような症状です。風邪と違って体や手足に発疹ができたり、イチゴのようなブツブツができるイチゴ舌が見られたりします。一方で風邪でよくみられる鼻汁や咳はみられません。また、インフルエンザの流行シーズンとも被っているときはその鑑別も重要になります。