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薬剤師くるみぱんの勉強ノート

更新日: 2026年4月9日 くるみぱん

NSAIDs副作用のメカニズムを再整理しよう(前編)

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内科や整形外科、歯科などの処方、OTCもあり、とても身近な非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)。鎮痛・抗炎症作用を持つNSAIDsは、患者のQOL向上に不可欠な薬であり、薬剤師が日々の業務で関わらない日はないでしょう。一方で、安易な漫然投与には多臓器に渡るリスクがあります。

前編では、作用と副作用の根源であるプロスタグランジン(PG)の合成経路と、頻度の高い消化管障害、そして要注意な腎障害について知識を整理していきましょう。

プロスタグランジン(PG)の合成経路とそれぞれの役割を知ろう

プロスタグランジン(PG)の合成と主な役割

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NSAIDsはシクロオキシゲナーゼ(COX)を阻害することでプロスタグランジン(PG)の生成を抑制します。では、プロスタグランジン(PG)はどのように作られて、どのような働きをしているものなのかおさらいしておきましょう。

プロスタグランジン(PG)はアラキドン酸から合成されます。その際に中心的な役割を担うのがシクロオキシゲナーゼ(COX)です。1と2の2つのサブタイプがあります。

シクロオキシゲナーゼ(COX)の2つのタイプ

COX-1(構成型):
胃粘膜、腎臓、血小板など、正常な組織に常に発現。生体維持に必要なPGを生成する酵素。

COX-2(誘導型):
通常はほとんど存在せず、炎症や組織損傷により炎症細胞などで急速に誘導される。血管拡張作用などにより炎症を促進するPGを生成する酵素。

シクロオキシゲナーゼ(COX)によって合成されたプロスタグランジン(PG)は、それぞれの臓器で下記のような作用をしています。

プロスタグランジン(PG)の臓器への作用一覧表

作用部位 関与するPG 主な作用内容
血管・血小板 TXA₂(トロンボキサンA₂) 血小板凝集を促進させ、血管を収縮させる(止血方向)
PGD₂ 血小板凝集を阻害する(血液サラサラ方向)
PGI₂
消化管(胃・腸) PGE₂ 胃粘膜を保護する(胃酸抑制・粘液分泌)
PGI₂
PGF₂α 腸管粘膜を保護する
痛み・発熱 PGE₂ 痛みを感じやすくする(発痛増強)、発熱させる
腎臓 PGI₂ 輸入細動脈を広げて腎血流量を維持し、Na排泄を促す
子宮 PGE₂ 子宮を収縮させる
PGF₂α

NSAIDsの効果と副作用について

NSAIDsの主作用は、炎症部位におけるCOX-2の阻害による炎症・痛み・発熱を鎮めることです。しかし、非選択的NSAIDsはCOX-1も同時に阻害します。それにより生体維持に必要なプロスタグランジン(PG)が減少し、各臓器で副作用が引き起こされてしまいます。

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国家試験に受かり、薬学生から薬剤師となったくるみぱんさん。現場での実践的なスキルや薬剤師に必要な専門知識をわかりやすくまとめた勉強ノート「くるみぱんの 薬学×付箋ノートBOOK」は、Instagramでも大人気。薬剤師くるみぱんさんの、ためになる勉強ノートをご紹介します。

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