日本禁煙学会認定指導者とは?取得方法とメリット
日本禁煙学会認定指導者とは?その役割も解説
「日本禁煙学会認定指導者」は、日本禁煙学会による認定で、禁煙学を背景にEBMに基づいた禁煙指導ができる日本禁煙学会会員とされています。知識だけでなく、相談者への心理学的アプローチの方法も習得しているため、体系的な禁煙指導を行うことができる医療従事者という位置づけです。
なお、この認定の下位認定として「禁煙サポーター」という認定があります。こちらは日本禁煙学会会員になって研修を受け、所定の手続きをすると認定を受けることができます。
また、上位認定である「日本禁煙学会認定専門指導者」を目指す場合、日本禁煙学会認定指導者の認定を持っていると試験が免除されます。
認定を取得するメリット・強み
認定を取得すると、氏名や所属先が日本禁煙学会のサイトに掲載されます。禁煙外来・禁煙クリニックを探す一般の方や医療従事者が閲覧し、禁煙指導ができる薬剤師が所属している施設にかかることができます。
この認定を取得した薬剤師が活躍できる場面は、薬局や医療機関での禁煙指導や生活指導だけにとどまりません。例えば学校薬剤師の場合は、禁煙教育の講師の役割についても担うことができます。禁煙に関する専門認定を持っているということで、学校側も依頼しやすくなりますし、その他の地域保健のイベントにも禁煙の専門家として参加しやすくなります。
「日本禁煙学会認定指導者」は、こんな人向け
禁煙指導をより学術的な見地から行いたい
地域に出て活動したい、すでに学校薬剤師など医療機関以外での活動をしている
論文や学会発表の条件が厳しくない認定を取得したい
難易度
領域 | 更新年 | 勤務歴 | 試験 | 論文 | 学会 | 症例報告 | 薬局薬剤師 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
禁煙指導 | 5年ごと | なし | 認定時 | なし | なし | 更新時 | ◎ |
日本禁煙学会認定指導者の詳細
認定団体:日本禁煙学会
認定申請に必要な資格:
- 薬剤師の国家資格
- 日本禁煙学会の会員であること
- 3年間の禁煙指導歴・禁煙推進活動歴・防煙教育歴のいずれかがあること
認定時、更新時に必要な単位や条件
認定時 | 更新時 | |
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必要単位 | なし 禁煙サポーターであれば申請書類不要 |
なし |
勤務歴の条件 | 禁煙指導活動歴3年以上 または禁煙サポーターであること |
なし |
試験の有無 | 筆記試験あり | 筆記試験なし |
論文発表 | 不要 | 不要 |
学会発表 | 不要 | 不要 |
症例報告 | 不要 | 活動報告が必要 |
推薦状 | 不要 | 不要 |
かかる費用 |