循環器病予防療養指導士とは?取得方法とメリット
循環器病予防療養指導士とは?その役割も解説
「循環器病予防療養指導士」は、日本高血圧学会、日本循環器病予防学会、日本動脈硬化学会、日本心臓病学会の4学会による認定です。対象となる職種は薬剤師の他に、保健師、看護師、管理栄養士、臨床検査技師、理学療法士、作業療法士、公認心理師、臨床心理士、医療心理士、健康運動指導士です。
この認定は、循環器病の主な原因である高血圧や脂質異常症といった、生活習慣病の改善・予防およびその他の危険因子の管理に関する療養指導を行い、循環器病の予防や病態改善を図ることを目的としています。
この資格を取得し、更新することで確かな知識と経験を身につけ、臨床において医師の指示のもと多職種連携の一員として、または健康管理・保健指導の場など、さまざまな場面で対象者・患者に適した助言・指導を行うことで、国民の健康の増進に貢献します。
認定を取得するメリット・強み
認定を取得する過程で、高血圧や脂質異常症、循環器疾患の専門知識だけでなく、保健指導の技能も身につけることができます。運動療法や食事療法、患者への心理的働きかけなど、他の職種の技能についても学ぶため、多職種で連携して一人の患者さんを支援する際に役立ちます。
なお、この認定は病院ではもちろんのこと、薬局や在宅療養でも応用することができます。かかりつけ薬剤師として服薬指導および服薬フォローを行っていくなかで、長期間にわたる降圧治療や、併発する心不全など循環器疾患の発見、病状の変化などに寄り添い、療養を支援するという形で活かすことのできる認定です。
認定を取得すると、希望により認定公式サイトの指導士名簿に氏名と所属先を掲載することができます。また、氏名のみの掲載を選択することも可能です。
「循環器病予防療養指導士」は、こんな人向け
生活習慣病患者の支援により深く関わりたい
チーム医療に参画したい、または参画している
実践型の認定を取得したい
難易度
領域 | 更新年 | 勤務歴 | 試験 | 論文 | 学会 | 症例報告 | 薬局薬剤師 |
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循環器 | 5年ごと | あり | 認定時 | なし | なし | 認定時 /更新時 |
○ |
循環器病予防療養指導士の詳細
認定団体:日本高血圧学会、日本循環器病予防学会、日本動脈硬化学会、日本心臓病学会
認定申請に必要な資格:
- 薬剤師の国家資格
- 日本高血圧学会、日本循環器病予防学会、日本動脈硬化学会、日本心臓病学会いずれかの学会の会員(試験を受ける前年の3月31日までに入会していること)
- 申請日までの10年間で実務経験3年以上
認定時、更新時に必要な単位や条件
認定時 | 更新時 | |
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必要単位 | 5年間で30単位以上 必須の学会参加あり |
5年間で30単位以上 必須の学会参加あり |
勤務歴の条件 | あり | あり |
試験の有無 | 試験あり | なし |
論文発表 | 不要 | 単位に繰入可能 |
学会発表 | 不要 | 単位に繰入可能 |
症例報告 | 必要 | 活動実績報告が必要 |
推薦状 | 必要 | 不要 |
かかる費用 |