『小児科ファーストタッチ』の岡本光宏医師がクイズで解説! 薬剤師に知って欲しい「子どもと薬の話」

更新日: 2025年7月24日 岡本光宏

クイズで解説!小児への「アンブロキソール」。不適切な服薬指導はどれだ?

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咳や鼻水などのいわゆる「かぜ症状」で小児科を受診する子どもは多くいます。乳幼児の咳・鼻症状は意外と遷延(せんえん)し、1~2週間続くことがほとんどです。咳・鼻症状が完治するまで保育園を欠席するということは現実的には不可能で、多くの園児が「咳・鼻症状を抱えたまま通園する」ということになります。

このクイズでは、通園中の園児に対するかぜ薬のあり方について、考えてみましょう。

風邪ため「アンブロキソール塩酸塩シロップ」を処方された子どもの背景

4歳の男児。処方箋には「アセトアミノフェン細粒」(発熱時)と「アンブロキソール塩酸塩シロップ」(1日2回、朝夕食後)が記載されている。

付き添いの母親から「発熱と咳と鼻汁があって小児科を受診し、かぜと診断されました。解熱すれば通園中の保育園に登園していいが、アンブロキソールは飲み切るように言われました。保育園に通っているため、昼食後の内服ができないと伝えたところ、1日2回でよいと言われました。本当に大丈夫なのでしょうか」と相談された。

男児は待合室で絵本を読んでおり、表情は良い。薬剤師として最も適切な対応は?

クイズ!「アンブロキソール塩酸塩」は1日2回の服用でも大丈夫か?

本日の患者さんへの対応として適切ではないものを、①~③から選んでください。

  • アンブロキソールは1日3回飲むほうがよいでしょう
  • 咳・鼻症状が苦しくない程度であれば、1日2回でも大丈夫です
  • アンブロキソールには1日1回でよいタイプもあります

岡本医師が解説! 「ポイントは小児に対するアンブロキソール塩酸塩の投与回数のエビデンス」

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岡本光宏
おかもとみつひろ

おかもと小児科・アレルギー科院長。 奈良県立医科大学部卒業。同年神戸大学大学院医学研究科小児科学分野に入局。姫路赤十字病院、明石医療センター、兵庫県立丹波医療センター 小児科医長を経て、2023年7月、兵庫県三田市で「おかもと小児科・アレルギー科」を開院。新生児から思春期の心の疾患まで幅広く診察している。3児の父として、子育てにも積極的に関わる。 著書に『研修医24人が選ぶ 小児科 ベストクエスチョン』(中外医学社)、『初期研修医・総合診療医のための 小児科ファーストタッチ』(じほう)など。

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