カナリアとカナグルの取り違えに注意!~間違えやすい医薬品名について考えてみましょう
医薬品医療機器総合機構(PMDA)のホームページに「カナリア配合錠」と「カナグル錠100mg」の販売名類似による取り違えの注意に関する文書が公開されました。
実際に、複数の取り違え事例が報告されていることを受けて製造販売元の田辺三菱製薬と第一三共が共同で文書を作成しています。
カナグル錠とカナリア配合錠の取り違え
カナグル錠とカナリア配合錠はどちらも2型糖尿病に対して使用される医薬品です。カナグル錠100mgはカナグリフロジン水和物を有効成分とするSGLT2阻害薬で、カナリア配合錠はSGLT2阻害薬であるカナグリフロジン水和物とDPP-4阻害薬であるテネリグリプチン臭化水素酸塩の配合剤です。
製品名で言えばカナグルとテネリアの配合錠がカナリア配合錠です。
文書によるとDPP-4阻害薬による類天疱瘡の副作用を起こした患者に対して、DPP-4阻害薬が含まれることを認識せずにカナリア配合錠を使用し、水疱ができて皮膚科での治療が必要になってしまったケースがあったようです。