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更新日: 2023年8月29日 薬剤師コラム編集部

【Case Study】向精神病薬の減量方法は?

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全国の薬剤師へ専門性の高い最新の医薬情報を提供している月刊誌ファーマスタイル。そのWEB版がm3.comで閲覧できるようになりました。薬剤師なら押さえておきたい医療記事を毎月ピックアップしてご紹介します。

向精神薬の多剤投与と等価換算

当院では年に一度、向精神病薬の処方調査を実施し、処方適性化チーム(精神科医長、薬剤師、看護師、リスクマネージャー)がクロルプロマジン(CP)換算のモースト10の患者の減量に取り組んでいます。

今回は統合失調症で入院している66歳のAさんのケースです。いまのところ転倒はしていませんが、CP換算1,500mgで副作用のリスクが高いAさんについての減量をご紹介します。以下は介入前の処方内容です。

【介入前の処方内容】

  • ハロペリドール 6mg/日(CP換算300mg)
  • ピぺリデン 3mg/日
  • オランザピン 20mg/日(CP換算800mg)
  • リスペリドン 4mg/日(CP換算400mg)

まずは処方適正化チームの会議を行い、その後主治医と薬剤師で病歴や薬歴および身体合併症の有無を見直したうえでオランザピン20mg/日、リスペリドン4mg/日を継続、ハロペリドール6mg/日の減量中止を試みました。さらにSCAP法を採用し、2週間ごとに0.75mg/日を減量。これにより薬剤師が服薬指導をした際に、「普段から手が震える(振戦)。」と言っていたAさんの振戦は、減量1か月後に軽減し2ヵ月後に消失しています。

「4か月目以降の経過」「介入による処方内容の変化」は、本記事よりご確認ください。

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まとめ

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