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更新日: 2023年9月5日 薬剤師コラム編集部

【Case Study】睡眠薬を増やしてもらえませんか?

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全国の薬剤師へ専門性の高い最新の医薬情報を提供している月刊誌ファーマスタイル。そのWEB版がm3.comで閲覧できるようになりました。薬剤師なら押さえておきたい医療記事を毎月ピックアップしてご紹介します。

向精神薬の用量調整のCase Study【睡眠薬編】

今回はうつ病で入院歴があり、外来通院をしている50歳代、Bさんのケースです。精神科の主治医より「薬剤について相談がある」と連絡を受け、院内薬剤師が外来診察室に同席することになりました。以下は介入前の処方内容です。

【介入前の処方内容】
[常用睡眠薬]
・フルニトラゼパム 6mg/日(眠前)
・ニトラゼパム 20mg/日(眠前)
・スボレキサント 15mg/日(眠前)

[頓用睡眠薬]
・ブロチゾラム 0.5mg/日(不眠時)

[抗うつ薬]
・ミルタザピン 30mg/日(眠前)
・クロルプロマジン 50mg/日(眠前)

[抗不安薬]
・ブロマゼパム 15mg/日(分3、朝昼食後・眠前)

精神科の外来診察室では医師から、これ以上睡眠薬を増やせないため、どうすれば良いかという相談がありました。そこで薬剤師がBさんに日中の様子を聞いたところ、一日中体がだるく、昼間に何時間も眠ってしまうことや、以前に自分で睡眠薬を減らしてみたところ、手の震えや発汗があり全く眠れなかったので、「薬をもっと増やしてほしい」と思っていることを聴取しました。その後、主治医とBさん、薬剤師との三者面談による診察が始まり、1年以上の治療で徐々に中途覚醒は改善しました。

「Bさんへの睡眠衛生指導」「睡眠薬の減量プロトコル」「介入による処方内容の変化」は、本記事よりご確認ください。

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患者さんから「そろそろ睡眠薬を減らしたほうがいいでしょうか?」と提案されることもあると話す高江洲先生。睡眠薬の減薬に重要な役割を果たす戦略や減薬の実際について、動画で解説しています。

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まとめ

ご紹介した記事の他にも、ファーマスタイルでは最新の医療情報を豊富にそろえています。服薬指導や処方監査など、気になるテーマの記事はこちらからご確認ください。

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