2020年最新 薬剤師の勉強におすすめの書籍ランキング|100人の医師に聞く
100名の医師に、薬剤師と働くうえでの喜怒哀楽やエピソードを伺うシリーズ。第8弾は「薬剤師におすすめの書籍ランキング」。疾患や薬の理解を深めるために「これは薬剤師にも薦めたい!」と思う書籍とその理由を教えてもらいました。
医師の情報収集「薬剤師に聞く」は15%!これって多い?少ない?
Q.薬に関する情報収集や勉強はどのように行うことが多いですか。(2019年8月エムスリー調べ)
情報収集元としてもっとも多かったのが「MRから直接聞く」でした。
「添付文書を読む」「MR君(m3.comサービス)を利用する」に次ぎ、「学会や勉強会」「薬剤師に聞く」が同率となりました。
「あまり薬のことを勉強する機会はない」と答えた医師が一人もいなかったことからも、日々情報収集に励んでいることがわかります。そこで、医師が薬剤師にもおすすめできる書籍について聞いてみました。
薬剤師におすすめの書籍ランキングBEST3
第3位:病気がみえるシリーズ/medicmedia
この本は薬物動態学について学びたい薬剤師におすすめの本です。
薬物動態が図で分かりやすく説明されているから。 (内科 市中病院・クリニック勤務)
医学生時代に使用していたが、疾患について分かりやすい。(小児科 市中病院・クリニック勤務)
第2位:今日の治療指針/医学書院
この本は基本的な臨床知識を学びたい薬剤師におすすめの本です。
診断の勉強に役立つ。(内科 開業医)
基本的なことがわかっていない薬剤師におすすめ。(皮膚科 開業医)
ざっくりと病気の理解をするのに最適。(内科 開業医)
第1位:今日の治療薬/南江堂
この本は新薬や治療薬について知りたい薬剤師におすすめの本です。
毎年改訂され、新薬の情報も得られる。長年の実績がある。コンパクトで使い勝手が良い。(内科 市中病院・クリニック勤務)
見やすく検索しやすい(外科 市中病院・クリニック勤務)
簡潔に的確にまとめられている。(外科 市中病院・クリニック勤務)
疾患ごとに治療薬の処方例、解説があり理解しやすい。(耳鼻咽喉科 市中病院・クリニック勤務)
ランキング外の書籍もご紹介します
ベッドサイド泌尿器科/南江堂
泌尿器科疾患のイロハがよくわかる。(泌尿器科 市中病院・クリニック勤務)
認知症のかんたん診断と治療/日本医事新報社
認知症のタイプについての知識と、認知症治療薬の使い分けがわかる。(内科 開業医)
循環器治療薬ファイル/メディカルサイエンスインターナショナル
わかりやすく、よくまとまっている。(内科 大学病院)
ポケット医薬品集/南山堂
何時も持ち歩いて、参照できる。(救急・手術 大学病院)
抗菌薬の考え方,使い方 Ver.3/中外医学社
抗菌薬についての知識が詰まっています。(内科 市中病院・クリニック勤務)
書籍のほか、「薬学領域から臨床まで、議論されるべきすべての情報が偏見なく書かれている『PMDAの審査報告書』がいい」といった医師のコメントもありました。ぜひ、参考にしてみてください。