【離島薬局経営】離島生活2カ月目!!市販薬や生活用品はどのくらいの需要がある!?
現在2カ月、隠岐の島という離島で過ごしています。どうもこんにちは!薬剤師キクオです。
離島に来て驚いたことに薬局での「市販薬」と「生活用品」の需要がありました!本州にある地元で薬局をしていた時にはあまりなかったことだったので、私の体験ベースを元に薬局の比較をしていけたらと思います。それでは、早速いってみましょう!
離島では市販薬の相談も数が多い
写真:良く出る市販薬の写真
処方せんなしでも相談がある薬局。私はそんな昔の薬局を経験していなかった世代の薬剤師でした。本当に処方せんなしでも相談って来るのでしょうか?
離島に来て驚いたのは、薬剤師や薬局のことを身近に感じる地域住民がいること。
そうです。離島では患者さんが散歩のついでに薬局に来てくれるケースがあるのです。
実際に私の薬局では患者さんが2日に1回ほど昔から飲んでいる市販薬や健康食品などを買いに来ていますよ。禁煙対策の商品ネオシーダーも売れ筋です。
写真:ネオシーダー
薬以外の相談は突然やってくる
写真:薬局の写真
ある日、島のおばあちゃんから「家計簿な~い?」と質問をされました。
実際にこんな質問も来るところなんだと、私は驚きました。
「いやいや、ここ薬局だよ。おばあちゃん。向かいにさ、ドラッグストアあるしあっちにあるかもよ」
開口一番。そのように私は言いました。だって薬局に置いてないですし、ないものはないのだから。そうするとおばあちゃんは言います。
「わかったよ、探してくるね」
向かいのドラッグストアにはあるだろう。私は「解決した!次!」と考えていたのでしたが…。数分後、ドラッグストアによったおばあちゃんは再び私の薬局を訪問したのです。
「ドラッグストアにはなかったよ…」
そうです。ドラッグストアには家計簿がなかったみたい。私も不誠実な対応だったと反省しました。
そうか、ここは離島だった。歩いて行ける距離に文房具屋さん、そしてお目当ての家計簿がないのですね。
実はこのような相談は島の薬局では多々ありました。
離島の薬局経営をしていると、都心と異なるニーズを発掘することができます。だからタクシー会社も多数あり、それが在宅医療の需要にも繋がっていくんです。
私はおばあちゃんからのプレッシャーもあったので、薬局の休みを活用し、お目当ての家計簿を買い出しへ行ったのでした。
写真:おばあちゃんの家計簿
写真は実際に購入をしたおばあちゃんの家計簿です。それから毎日、おばあちゃんは薬局に顔を出して、今では「あんたは優しいねぇ」と、あいさつをする関係になりました。
家計簿を記載して指を動かしたり、お金の管理をすると認知症にもいいかもしれない。
なにより薬局を、そして個人の薬剤師である私を頼ってくれたんだ。そんな気持ちがダイレクトに伝わってきました。市販薬以外も相談があるという離島の実体験でした。
2カ月間の市販薬の売り上げは?
市販薬の売り上げは、安いものでバンドエイドが200円ほど、高いもので3980円の健康グッズなどです。「取り置きでも良いからね」と離島の物流にも理解がある患者さんがいるのはうれしいですね。
1日1000円ほどの売上になり、20日稼働だと20000円/1カ月ほどになりました。
もちろん今は抗原検査キットも売れているので、物販としては上々といえると思っています。
離島では市販薬の相談も「喉が痛くって」「この薬ある?」などなど薬剤師冥利に尽きることが多いと思いますよ。
今回の離島のお話はここまで!それではまた!