リフヌアの薬価見直し〜費用対効果評価って何?
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難治性の慢性咳嗽治療薬「リフヌア錠45mg(一般名:ゲーファピキサントクエン酸塩)」は費用対効果評価の結果、薬価が203.20円から187.50円に引き下げられる。11月1日適用予定。
1.リフヌアの価格調整について
2023年8月23日に開催された中医協で、リフヌア錠45mgについて、費用対効果評価に基づく価格調整が行われることが決定しました。
製品名 | 成分名 | 調整前薬価 | 調整後薬価 | 調整適用日 |
リフヌア錠45mg | ゲーファピキサントクエン酸塩 | 203.20円/錠 | 187.50円/錠 | 2023年11月1日 |
2023年11月1日付でリフヌア錠45mgの薬価が15.70円引き下げられます。
2022年4月20日に薬価収載されたリフヌア錠は、原価計算方式で薬価が算定されましたが、有用性加算を含む補正加算には該当しませんでした。そのため、営業利益該当部分で価格調整が実施されています。
薬価収載時の資料を見ると、リフヌアの薬価は、製品総原価:144.40円、営業利益:26.50円、流通経費:13.90円、消費税:18.50円を元に算定されています。
このうち、営業利益に該当する部分がマイナス調整を受けるため、薬価が引き下げられるというわけです。11月1日になった途端に在庫している医薬品の価値が変わってしまうので、過剰な在庫は控えるよう注意が必要です。