日常生活に便利な「イカリジン」や「ハーブ類」の上手な使い方と指導のポイント
前回の記事で、本格的なアウトドアやレジャー活動の際には、「蚊」以外の虫にも広く効果のある「ディート」製剤が適していることを紹介しました。しかし、その一方で「ディート」には年齢制限や独特の匂い、装備品を傷めるリスクなどもあり、日常的な「蚊」対策として使うにはやや扱いが難しい面もあります。
そこで今回は、日常的な「蚊」の対策として便利な「イカリジン」と「ハーブ類」の虫除けについて解説します。
シチュエーション:子どもが近所の公園で遊ぶ際の「蚊」対策を相談されたとき
「イカリジン」は、日本では2015年から発売された新しい虫除けです。それまで、効果の高い虫除けと言えば「ディート」しかなかったため、未だに「蚊」の対策にも「ディート」を選ばなければならない、と考えている人も多いですが、一般的な「蚊」に対する防御効果は、「ディート」と「イカリジン」でほぼ同等1)とされています。そのため、日常的な「蚊」の対策としては、決して効果が劣るようなものではありません。
しかも、「ディート」に比べると年齢制限がなく小さな子どもに対しても使えるほか、匂いも少なく、皮膚への刺激も少ない1)、装備品を傷める作用がないなど、その欠点が大きく補われており、“日常的な「蚊」対策”としては非常に使いやすい虫除けになっています。