漢方薬・生薬認定薬剤師の資格取得体験記
漢方薬・生薬に精通した薬剤師である「漢方薬・生薬認定薬剤師」。勤務歴や論文・学会発表の条件がなく、研修会に継続的に参加し試問に合格すれば認定取得が叶います。1日がかりの研修に毎月参加することは負担ですが、コツコツ頑張れる方、漢方薬に興味がある方ならば、取得それほど難しくないと言えます。
1、漢方薬・生薬認定薬剤師とは?
漢方薬・生薬認定薬剤師とは、「漢方薬・生薬に精通し、患者さんや他職種に対し情報提供を行うことができる薬剤師」のこと。日本薬剤師研修センターと日本生薬学会による認定薬剤師資格です。
数ある認定資格のなかでも、勤務歴や論文・学会発表の条件がないため、小さな薬局やドラッグストアに勤務する薬剤師でも目指しやすい認定資格です。
2、資格取得のきっかけ
最初の勤務先がドラッグストアで、市販薬の販売に漢方薬も含まれていました。社員対象のメーカーが主催する漢方薬に関する勉強会に何度か出席しているうちにおもしろさに目覚めたのです。
「お客さんから上手に情報を聞き出して、薬を紹介したい」と思って、自分で本を読んだり、他の勉強会に参加したりして、漢方薬の勉強を始めました。けれども、大学時代は漢方薬についてはほとんど学んでいなかったので内容が十分に理解できず、勉強の仕方も適切なのかよく分かりませんでした。中断しては、また始め…を繰り返すなかで次第に、効率的に学ぶ方法を知りたいという思いが強くなったのです。
そんなとき、日本薬剤師研修センター(以下、研修センター)で漢方薬・生薬認定薬剤師認定が受けられることを知りました。詳細を見たところ、「漢方薬・生薬研修会」の受講が要件になっており、「体系的に学べるよいチャンス!」と思って受講・認定取得を決めました。
また、当時はドラッグストアから病院に転職していました。薬剤師数が少なく、他の認定・専門薬剤師を取得するのは難しい状況でした。認定・専門薬剤師資格がたくさんあるなかで、「私はコレが専門!」と言える強みをもちたいという気持ちも手伝っていたかもしれません。
3、仕事と勉強を両立させるコツは?
認定取得のメインは「漢方薬・生薬研修会」の受講です。