「口内炎」中医学からみるとどうなるの?

現在の日本では様々な疾患の病態、症状、薬の作用機序は西洋医学の観点からのアプローチがほとんどになっています。これらの病気を中医学の観点からアプローチするとどのように見えてくるのでしょうか。今回取り上げるのは「口内炎」。老若男女、多くの方がよくなってしまう症状でかつ繰り返すことが多い「口内炎」、ぜび中医学からのアプローチでみることで少しでも患者さんの状態の改善につなげられればと思います。
西洋医学から見た「口内炎」
「口内炎」といってもその症状や原因により様々な種類があります。今回は、比較的よく見られるアフタ性口内炎を中心に中医学的見地から見ていきたいと思います。西洋医学的にはその原因はストレスや疲れ、免疫力の低下ビタミン不足などがよく言われていますが、中医学の観点から見るとどのように見えるのでしょうか。
中医学的にも疲れであったり、ストレスや暴飲暴食などが原因で引き起こされるという考え方はほぼ同等です。しかし、その疲れやストレス、暴飲暴食などが体にどのような影響を与え、それがどのように口内炎を引き起こすかについての考え方が少し異なります。