薬剤師のための転職・求人コラム

更新日: 2026年2月22日 薬剤師コラム編集部

薬剤師の地方Iターン・Uターン就職を徹底解説!田舎で働くメリットデメリット

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薬剤師の方のなかには、地方(田舎)へのIターン・Uターン就職をお考えの方もいるのではないでしょうか。

この記事では、薬剤師が地方(田舎)で就職するメリットやデメリット、地方での就職を成功させるためのポイントなど、薬剤師の地方(田舎)でのIターン・Uターン就職を徹底解説します。ご自身のキャリアプランを考えるうえで、ぜひ参考にしてください。

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薬剤師が地方(田舎)で就職するメリット

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薬剤師が地方(田舎)でiターン・Uターン就職することには、都会にはない魅力があります。経済的なメリットから、働きがい、そして充実したライフスタイルまで確認してみましょう。

年収が高い

通常のサラリーマンは、地方よりも都市部のほうが平均年収は高くなっています。
しかし、薬剤師の場合、都市部に比べて地方のほうが年収が高い傾向があります。
薬剤師の年収の都道府県別ランキングを見ていきましょう。

都道府県 平均年収
1 熊本 761.8万円
2 広島 715.7万円
3 山口 687.9万円
4 新潟 686.9万円
5 大分 677.2万円
6 栃木 667.7万円
7 岩手 665.4万円
8 静岡 665.2万円
9 長野 658.4万円
10 和歌山 646.9万円
11 三重 641.8万円
12 香川 633.7万円
13 千葉 631.9万円
14 愛知 631.4万円
15 秋田 629.3万円
16 茨城 627.8万円
17 佐賀 622.3万円
18 石川 620.6万円
19 愛媛 619万円
20 福井 612.8万円
21 岐阜 611.6万円
22 山梨 609.5万円
23 東京 609.3万円
 24 高知 600.9万円
25 鳥取 600.4万円
26 鹿児島 598.2万円
27 山形 597.1万円
28 京都 594.8万円
29 奈良 594.6万円
30 徳島 588.6万円
31 富山 585.6万円
32 滋賀 582.8万円
33 青森 576.4万円
34 神奈川 572万円
35 宮城 571.8万円
36 大阪 569.8万円
37 福島 569.3万円
38 群馬 564.2万円
39 長崎 560万円
40 兵庫 550.2万円
41 沖縄 547.6万円
42 埼玉 546.7万円
43 福岡 540.1万円
44 島根 538.5万円
45 北海道 528.6万円
46 岡山 513.6万円
47 宮崎 511万円

※平均年収は、厚生労働省「賃金構造基本統計調査/ 令和6年賃金構造基本統計調査」の、「きまって支給する現金給与額」12か月分に、「年間賞与その他特別給与額」を足した金額の小数点二桁以下を四捨五入した数字を平均年収として算出

1位は熊本県、2位は広島県、3位は山口県という結果でした。東京都は23位で全国の中央あたり、大阪府は36位、愛知県は14位という順位です。

このように、薬剤師の年収は地域によって差がありますが、都市部でなければ稼げないということはありません。
これは、地方の人手不足や、医療ニーズの高さなどが影響していると考えられます。

生活費が低く、暮らしやすい

地方(田舎)の生活費は都市部と比較すると低い傾向にあります。
とくに、家賃相場は大きく違い、生活費のなかで大きな割合を占める住居費は軽くなります。

食費や交通費なども抑えられることが多いので、同じ収入でも可処分所得が増え、経済的なゆとりが生まれます。
貯蓄を増やしたい人や、趣味や自己投資にお金を使いたい人にとって、地方での生活は大きなメリットとなるでしょう。

豊かな自然の中で、物価を気にせずゆったりと暮らすことは、精神的な安定にもつながります。

アットホームな雰囲気がある

地方(田舎)の医療機関や薬局は、比較的規模が小さいことが多く、スタッフ間の距離が近い傾向にあります。

都市部のドライな関係性とは異なり、アットホームで協力的な雰囲気のなかで働くことができます。

困ったときには助け合ったり、相談に乗ってくれたりする同僚や先輩がいれば、たとえば子育てをしていても安心して働くことができるでしょう。

患者さんとも顔見知りになり、地域に根差した温かい医療を提供できることも魅力です。
地域住民との交流も深まりやすく、薬剤師として地域社会に貢献しているという実感を得ることができます。

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薬剤師が地方(田舎)で就職するデメリット

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このようなメリットがある一方で、地方での就職にはデメリットも存在します。
後悔のない選択をするためにも、事前にしっかりと理解しておきましょう。

交通の便が悪く、場合によっては車が必要

地方では、公共交通機関が発達していない地域が多く、バスの本数が少なかったり、電車の駅まで距離があったりすることが珍しくありません。
そのため、通勤や日々の移動に自家用車が必須となる場合があります。

自動車には車両代のほかに、保険料、ガソリン代、駐車場代などの維持費がかかります。また、雪国では冬場の運転に注意が必要となるなど、都市部での生活とは異なる苦労も伴います。

地方の環境に慣れなければならない

地方での生活は、自然が豊かで静かな環境である一方、都市部のような利便性や刺激は少なくなります。
商業施設や娯楽施設が少なかったり、イベントや最新の情報に触れる機会が限られたりします。

また、地域によっては独特の文化や習慣、人間関係が存在しているので、それになじむまでに時間がかかることもあります。
特に、都市部から移住する人にとっては、生活の違いに戸惑うこともあるかもしれません。

仕事の選択肢が少ない

薬剤師のおもな職場は調剤薬局や病院ですが、都市部であればそれ以外の職種もあります。製薬会社で新薬の研究開発やMRとして働くこともできますし、治験関連の企業という選択肢もあります。

しかし、地方で薬剤師が働ける場所は、調剤薬局、病院、ドラッグストアにほぼ限定されます。
また、都市部と比較すると、地方の医療機関や薬局の数は限られています。そのため、希望する診療科や業務内容、勤務条件の求人が見つかりにくい可能性があります。

専門性を高めたいと考えている人や、幅広いキャリアを築きたいと考えている人にとっては、地方では十分な選択肢がないと感じるかもしれません。
自分の将来的なキャリアパスを考えて地方での就職を検討することが必要です。

人間関係がストレスになることがある

先ほど解説したように、地方の職場はアットホームな雰囲気がある一方で、人間関係の近さにストレスを感じる可能性も否定できません。
狭いコミュニティであるがゆえに、一度人間関係に亀裂が入ると修復が難しかったり、噂が広まりやすかったりする側面もあります。

また、地域によっては保守的な考え方が根強く残っている場合もあり、新しい意見や働き方が受け入れられにくいと感じることもあるかもしれません。

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薬剤師が地方(田舎)で就職するパターン

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地方で就職する薬剤師には、いくつかのパターンが見られます。
どのようなパターンがあるかを確認していきましょう。

地元が地方(田舎)である

まず多いのは、生まれ育った場所が地方であり、そのまま地元で薬剤師として働くというパターンです。

これには、慣れ親しんだ環境で安心して生活できるという大きなメリットがあります。家族や友人とのつながりも維持でき、地域医療に貢献したいという思いを実現しやすいでしょう。

また、結婚後に子育てをしながら働くことになっても比較的安心だといえます。

地元にUターン・Iターン就職する

これは、大学に進学のため地元から都市部に出て、そのまま就職して都市部で経験を積んだあとに地方に戻るというパターンです。

都市部から地元に戻って働くUターンのほかに、比較的地元に近い地域に移住して働くIターンという選択肢もあります。

Uターンは、都市部での経験を活かしつつ、地元に貢献したいという方に適しています。
Iターンは、都会と田舎のよさを併せ持った地域で落ち着いて生活したいという人にとって魅力的だといえます。

都会から地方(田舎)に移住する

都市部で生まれ育った人が、地方の落ち着いたライフスタイルを求めて地方への移住を選ぶパターンもあります。

この場合、なじみのない地域で暮らすことになるので、事前にしっかりと情報収集を行い、移住先の環境や医療事情を理解しておくことが重要です。

【番外編】派遣という方法もある

いきなり地方に移住して就職することに不安がある場合や、期間限定で働きたい場合には、派遣という働き方も選択肢の一つとなります。

人手不足に苦しむ地域からは、住居付きの派遣求人が出ていることがあります。
派遣であれば、期間限定でさまざまな地域の医療機関や薬局で働くことができます。
高給与で働きながら、自分に合った環境を見つけるためのステップとすることも可能です。

住居付き派遣薬剤師については、次の記事で詳しく解説しています。

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地方(田舎)での就職に向いている人

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ここまでみてきたように、地方での就職はすべての人に適しているわけではありません。
自分の希望や価値観、ライフスタイルなどを考慮し、慎重に検討する必要があります。
ここでは、どのような人が地方での就職に向いているかを確認してみましょう。

地方(田舎)になじみのある人

もともと地方で育った人ならば、地方で就職することになってもギャップを感じることはありません。

また、子どものころに家族の転勤で暮らしたことがあったり、親戚がいたりする地域であれば、なじみがあるので比較的スムーズに生活することができるでしょう。

その地域の文化や習慣について知っていれば、地域住民とのコミュニケーションも円滑に進めやすいといえます。

人とかかわるのが好きな人

地方の医療現場は、地域住民との距離が近いのが特徴です。
患者さん一人ひとりとじっくり向き合い、場合によっては日常のコミュニケーションの延長でかかわっていくことが求められます。

人と接することが好きで、コミュニケーション能力の高い人は、地方でやりがいを感じながら働くことができるでしょう。

ワークライフバランスを重視する人

地方では、都市部のような通勤ラッシュや残業が比較的少なく、自分の時間を確保しやすい傾向にあります。

家族との時間を大切にしたい、自分のペースを大切にしたいと考えている人にとって、地方での生活は充実したワークライフバランスを実現する上で魅力的な選択肢となります。

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地方(田舎)での就職に向かない人

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一方で、以下のようなタイプの人は、地方での就職に不向きかもしれません。

都会での生活に魅力を感じる人

すぐにコンビニやショッピングモールに行ける生活がしたい、公共交通機関が便利なところに住みたいと考える人には、地方での就職は向いていないといえます。

最新のトレンドや情報に常に触れていたい、多様な文化やエンターテイメントを楽しみたいといった、都会的な生活に魅力を感じる方にとって、地方の環境は物足りなく感じるかもしれません。

また、人間関係や近所づきあいにわずらわされたくないという人も、都市部のほうがストレスなく暮らせるでしょう。

キャリアアップしたい人

薬剤師として専門性を高めたい、管理職を目指したいなど、明確なキャリアプランを持っている場合、地方では経験できる診療科が限られていたり、昇進できるポストがなかったりする可能性があります。

将来的なキャリアパスを重視する方は、自分が求める働き方ができるかどうか、事前に確認しておきましょう。

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薬剤師が地方(田舎)での就職を成功させるポイント

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薬剤師が地方での就職を成功させるためには、事前の準備と心構えが大切になります。以下のポイントを参考に、納得のいく就職活動を進めていきましょう。

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自分が知っている地方を選ぶ

地方で生活する場合、まずは自分の地元や、親戚がいる、過去に訪れたことがあるなど、ある程度土地勘のある地域を選ぶのがおすすめです。

生活環境や気候などを事前に把握していることで、移住後のギャップを減らすことができます。

自分にとって暮らしやすい地方(田舎)を見極める

地方といっても、その環境はさまざまです。
電車は通っておらず、バスの本数も少ない、というような地域では、車での移動が基本となります。コンビニも近くにないようなところもあります。

一方で、地方といっても主要都市の中心部や駅の近くに住めば、お店や病院なども近くにあり、不自由を感じることなく生活できるでしょう。

また、新卒時、子育て期、定年時など、ライフステージによって仕事に求めるものや暮らしやすさも違ってきます。

生活インフラ、交通の便、子育て環境など、自分にとって大切な要素を明確にし、それに合った地域を選ぶことが大切です。

優先順位をはっきりさせる

年収、勤務時間、福利厚生、職場の雰囲気、住環境など、就職先に求める条件は人それぞれ異なります。

地方での就職においては、すべての希望を満たす求人を見つけるのが難しい場合もあります。

そのため、自分にとって最も重要なことは何かを明確にし、優先順位をつけて求人を探すことが効率的な就職活動につながります。

情報収集をしっかりする

地方の医療機関や薬局の情報は、都市部に比べて少ない場合があります。

薬剤師専門の求人サイトやハローワーク、地方自治体の移住支援サイトなどを活用し、積極的に情報収集を行いましょう。

可能であれば、実際に現地を訪れて、職場の雰囲気や生活環境を確認することをおすすめします。

興味のある地域に、住居付き派遣などを利用してトライアル移住してみるという方法もあります。

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地方(田舎)へのiターン・Uターン就職は専門家に相談するのも手

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薬剤師が地方で就職することは、経済的なメリットやアットホームな職場環境、充実したライフスタイルなど、多くの魅力があります。

一方で、交通の便や生活環境、仕事の選択肢の少なさといったデメリットも理解しておく必要があります。

自分の価値観やライフプランをしっかりと見つめ直し、ここまで紹介したメリット・デメリット、そして就職を成功させるためのポイントをふまえて、後悔のない選択をしてください。

地方(田舎)へのiターン・Uターン就職は、薬剤師専門の転職エージェントに相談してみるのも手です。多くの成功・失敗例を知る専門家に相談してみましょう。

地方(田舎)へのiターン・Uターン就職をお考えの薬剤師さん、なんでもお気軽にご相談ください。

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薬剤師コラム編集部

「m3.com」薬剤師コラム編集部です。
m3.com薬剤師会員への意識調査まとめや、日本・世界で活躍する薬剤師へのインタビュー、地域医療に取り組む医療機関紹介など、薬剤師の仕事やキャリアに役立つ情報をお届けしています。

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