薬歴ビフォーアフター~薬歴の悩み、解決します~

更新日: 2022年9月15日 岡村 祐聡

複数処方だが、1種類のハイリスク薬のプロブレムを取り上げた薬歴の書き方

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お悩み

うちの薬局では、ハイリスク加算は基本的には必ず取るようにいわれています。今のところ個別指導で指摘されたことはないのですが、この薬歴で加算は取れるでしょうか。

(症例)
75歳 男性
10年前に救急車で運ばれて、心臓の手術をした。以後薬を飲み続けている。ここ2年ほどはこの処方が続いている。65歳まで大工として働いていて、10年前の手術を機会に引退。まだまだ元気なので、自分のうちの修繕や家具の修理などなんでも自分でやる。


〈処方〉
  Rp. アトルバスタチン錠10㎎   1錠
    ランソプラゾールOD錠15㎎ 1錠
                  分1 朝食後  28日分
  Rp. プラザキサカプセル75㎎ 4カプセル
                  分2 朝夕食後  28日分

〈処方〉
 Rp. アトルバスタチン錠10㎎ 1錠
   ランソプラゾールOD錠15㎎ 1錠
    分1 朝食後  28日分
 Rp. プラザキサカプセル75㎎
    4カプセル
    分2 朝夕食後  28日分

複数処方だが、1種類のハイリスク薬のプロブレムを取り上げた薬歴の書き方の画像1

薬歴Before

#継続服用

S) 調子は良いよ。先生も「良い感じですね」って言ってた。
O) 副作用など特になし。
A) 継続服用。
P) そのまま続けてお飲みください。何かあったらすぐに受診してください。
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ハイリスク薬の加算には特有の指導が必要

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岡村 祐聡
おかむら まさとし

有限会社服薬ケア研究所所長。明治薬科大学薬学部薬剤学科卒業。
都内調剤薬局や調剤薬局チェーンの教育担当管理職を経て、1997年に『服薬ケア研究所』を設立。
「服薬ケア」理論を各地で提唱し続け、全国各地で開催される研修会や服薬セミナーなどでも精力的な活動を行っている。 2002年に設立した「服薬ケア研究所」は、2021年に「一般社団法人服薬ケア医療学会」へと組織変更。理事長へと就任。薬剤師の医療の向上のため活動を続けている。

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