Pはどこまで書けば良い?
「薬歴には1つ1つの薬剤への話は記載していません」
お悩み
Pについて、1つ1つの薬剤への話を細かく記載していませんが、これで良いでしょうか?
患者さんはFさん。38歳。男性。
久しぶりの来局です。ご本人は「風邪をひいて熱がある」とおっしゃっています。
ロキソプロフェンNa錠 60mg 1回1錠
6回分 頓服 発熱時疼痛時
アズノールうがい液4% 10ml 2本
外用 うがい 1日数回
久しぶりの来局です。ご本人は「風邪をひいて熱がある」とおっしゃっています。
[処方内容]
レバミピド錠 100mg 1回1錠ロキソプロフェンNa錠 60mg 1回1錠
6回分 頓服 発熱時疼痛時
アズノールうがい液4% 10ml 2本
外用 うがい 1日数回
Before
[薬歴]
- (S)一昨日から熱が出た。喉のイガイガと頭痛。37.9度
- (O)併用薬無し。
- (P)薬情を用いて、効能・用法・副作用など説明した。
今回は、「Pについて、今の薬局では細かく1つ1つの薬剤への話は薬歴には記載していませんが、これで良いでしょうか?」というお悩みです。実際には、各薬の説明と、できればむやみに熱を下げない方がいいことなどをお話ししているそうですが、薬歴にはどう記載すべきでしょうか。
解決!
薬歴は医療記録。「指導した内容」を記録して
これまでも何度も述べてきたように、薬歴とは薬剤師の医療記録です。患者さんに対してどんな医療を提供したのか、その内容を記録しなければなりません。「薬情を用いて、効能・用法・副作用など説明した」だけでは、指導した旨しか書いてありませんので、これでは医療記録とは言えません。すべての薬について「指導した内容」を簡潔に記載してください。
「できればむやみに熱を下げない方がいいことなどをお話ししています」とのことですが、これは意味のある指導…