「ここで働けて良かった・後悔した」思った瞬間は?
調剤室で生まれた「ベン」「ゼン」「カン」の三兄弟。薬剤師がイキイキと働けるようにお手伝いをしたい!と奮闘するベンゼン三兄弟が、薬剤師に聞いた実態調査をレポートします。
m3.com薬剤師会員への調査では、これまで「ここで働いてよかった」と思える職場を経験したことのある薬剤師は88%でした。その理由には「人間関係が良い」63%、「仕事にやりがいがある」45%、「良い同僚・上司がいる」42%などが上位に挙げられました。
反対に「『もうここでは二度と働きたくない』と思った職場で働いたことはありますか?」という質問に対しては、73%の薬剤師が「ある」と回答しました。その理由としては、「人間関係が悪い」49%、「同僚・上司との相性が悪かった」41%、「仕事にやりがいを感じられなかった」30%という意見が寄せられ、「『ここで働いてよかった』と感じた理由」と真逆の結果になりました。薬剤師が働くうえでなにを重視しているのかが、このアンケート結果からうかがえるといえるでしょう。
これまで「ここで働いてよかった」と思える職場で働いたことはありますか?
ベン:
9割近くの薬剤師がそういう職場に巡り合っているんだね。
その職場に当てはまることをお選びください。
ゼン:
人間関係を重視している薬剤師が多かったぜ!
その職場で「働いてよかった」と思った印象的だったエピソードがあれば教えてください。
子育てや介護に理解があった
- 子供が風邪引いても近所なので途中で抜けて家に見に行ける。
- ほとんどのスタッフが子持ちで、子どもが急に体調を崩した時にお互い助け合いながら働ける。
- 両親の介護で十分に働けない状態でも職場スタッフの協力と会社の理解で何とか乗り切れた。
仕事にやりがいがある
- 医師や看護師に教わる事が多くあり、経営者は薬剤師の業務に理解があった。
- 小さい薬局だったが、勉強熱心で、わからないことをきちんと皆で調べたり、勉強方法や研修を知らせたりしてくれた。
- 小規模の総合病院で、他職種との垣根が低くお互いの職種でわからないことを教えあったりすることができた。他の職種の立場での考え方を知ることができていい勉強になった。
- 調剤薬局現場という臨床的性質と居宅在宅的性質の両方において、今後の薬剤師に求められる方向性と患者との関わりについて深く考えるきっかけとなった。
- 以前の職場ではさせてもらえなかった医師への提案を現在の職場では推奨してもらえた。
人柄の良い上司に恵まれた
- 管理薬剤師の人柄、代表者の人柄が良いと、職場全体の雰囲気が変わるなと感じます。叱責は悪い作用しか生まないと思います。
- 先生が『薬局のミスは自分のミスでもあるから』と患者さんに説明してかばってくれたこと。
- ボトムアップ型の職場で、提案した漢方相談室の立ち上げが実現した。
人間関係が良好
- 処方医、スタッフとの関係性がとても良かったです。一生付き合える仲間に出会えました。
- 会社を辞める時、いつでも戻って来てください、あなたの下で働けてうれしかったですと言われた時。
- 前職ではどんなに体調不良でも、貧血で失神しても休みをくれないような会社でした。転職して今の職場で働きはじめて、私が思う「普通」の業務量をこなしていると、本社から専務が直接きてくださって、「そんなに働かなくてもいい。身体が心配だから休みなさい」とのお言葉をいただきました。思わず涙が出そうになりました。
カン:
どれも素敵なエピソードばかりね。
逆に「もうここでは二度と働きたくない」と思った職場で働いたことはありますか。
ベン:
約7割もの薬剤師は、「ここで二度と働きたくない!」って思った経験があるんだ。
その職場に当てはまることをお選びください。
ゼン:
人間関係が悪いと職場の雰囲気までも暗くなっちまうぜ。
その職場で「もう働きたくない」と思ったエピソードがあれば教えてください。
薬事法違反
- 薬事法違反行為を堂々と行っていた。経営陣は薬剤師なのに、管理薬剤師も複数店舗で勤務が当然であった。繁忙期だったので、それが過ぎたタイミングで退社しました。大手に吸収された地方の中堅薬局ですが、仲介会社も採用担当(薬剤師)も言っていることとやっていることに差がありすぎた。
患者を点数としてしか見ない
- 医師含め、すべての職種の患者への行為が点数になるものであるよう要求が激しい。点数に結びつかない行為を激しく攻撃する。
人手不足
- 正社員3人のうち、私以外の2人は家庭があり定時で帰宅。独り身の私は毎日終電まで働いていた。
パワハラの横行
- 事務員が管理薬剤師の奥さんで、ワガママ三昧。少しでも気に入らないと、有休さえ与えないと脅してきた。
- 2代目ワンマン社長で実際は仕事をしない管理薬剤師が、外来が忙しい最中、薬剤師に紅茶を入れさせたり、肩もみをさせたりしていたこと。
- 明らかに自分の方をみてコソコソニヤニヤ話しているのに、直接何も言って来ない先輩達がいた。気にしないようにはできずに、かと言って直接対峙する勇気もなく…。
限界になる手前で辞めることにしたが、その先輩がボソリと「やり過ぎたかな笑」と言っているのが聞こえた。働きたくない職場というより、その人がいるところでは働きたくないです。
ベン:
「この職場で働けてよかった~」と思える居場所にであえるのって、幸せだよね。
ゼン:
年収とかの条件も大事だけど、やっぱり一番は人間関係だよね~。
カン:
「一緒に働けてよかった!」と思われる人になりたいね~。
ベンゼン三兄弟
ベン・ゼン・カンの三兄弟。調剤室で生まれ、日々がんばる薬剤師を見て育ってきた。薬剤師に元気を届けながら、自分たちもいつか薬剤師になる日を夢見ている。薬剤師がイキイキと働けるようにお手伝いをしたい!と奮闘中♪
《 ベン 》
正義感の強い三兄弟のリーダー。勉強熱心でいろいろなことに興味津々。
熱中するとまわりが見えなくなりがち。
《 ゼン 》
明るくてポジティブな三兄弟のムードメーカー。
調子にのりやすく失敗もするが、立ち直りも早い。
《 カン 》
優しくて気配りのできる三兄弟の癒やし系。控えめだけど実はしっかり者。
なぜかゼンへのツッコミは厳しい。
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