コロナとインフルエンザの同時検査キット試したことある?
調剤室で生まれた「ベン」「ゼン」「カン」の三兄弟。薬剤師がイキイキと働けるようにお手伝いをしたい!と奮闘するベンゼン三兄弟が、薬剤師に聞いた実態調査をレポートします。
厚生労働省は2022年11月28日に一般向けとして、新型コロナウイルスとインフルエンザの両方の感染有無を調べることができる「同時検査キット」の販売を認めました。これにより発熱などの感冒症状を生じた場合、自宅で検査することが可能となっています。ただし購入の際には、薬剤師から使用方法などの説明を受けることが条件。対象は、医療用、OTCともに「高齢者、基礎疾患を有するもの、妊婦など重症化リスクの高い者や小学生以下の子ども」は除くとしています。
【新型コロナウイルス・インフルエンザ同時検査キット使用のポイント】- 発熱直後は感染している場合でも「陽性」にならず「偽陰性」となる可能性があるため、発熱から12時間以上経過してから使用する
- 冷蔵庫や寒い室内で使用した場合に「偽陰性」となることがあるため、検査キットは2~30度で保管し適正に使用する
- 鼻先2cmほどの場所に綿棒を入れて、定められた回数しっかりと綿棒を回転させて入念に採取する
- 検体を採取した後、溶液が入った付属の容器に綿棒を入れて10回以上回して溶かす
- 定められた陽性の色と違う色が出た場合や、ラインが薄くて判断できない場合には「偽陽性」の可能性があるため医療機関に相談するる
そこでm3.com薬剤師会員の皆さんに、新型コロナウイルス・インフルエンザ同時検査キットについてうかがったところ「1日の販売数は1~5 / 日」34%と回答。現場での需要と供給の状況は「これから足りなくなるかもしれない」32.5%という結果でした。また実際に「同時検査キットを試したことがある」11%となり、近隣ドクターからの依頼で薬局に置き、試しに使用したという薬局もあることが分かりました。さらに一般販売化され「医療機関の負担が減少する」と回答した方は34%、陽性が出たとしても軽症なら自宅療養できるという意見がある一方で、キットで陽性が出ても医療機関を受診して再検査するため医療機関の負担が減少すると思わないという回答もありました。 その他、同時検査キット使用開始にともなう現状や新たな課題など、さまざまな意見が寄せられています。
Q1:勤務先を教えてください
ベン:
リアルな薬局事情がわかるね
Q2:お勤めの薬局で、新型コロナウイルスとインフルエンザの同時検査キットは、1日どれくらい販売されていますか?
ゼン:
まだ販売していないところもあるぜ
Q3:同時検査の需要に対して供給不足が不安視されていますが、現場での感触はいかがでしょうか?
カン:
わからないというのが現状のようね
Q4:実際に同時検査キットを試したことはありますか?
ベン:
早く結果を知りたいときに活用できるね
Q5:Q4の理由を教えてください。
あるの意見
- 疑わしい症状があった
- 病院での義務
- 日曜日で、医療機関が休みの日だった
- 通園中の保育園で同時発生した
- 結果が迅速にわかる
- 家族を診断するため
- インフルエンザを疑うシーズンのため
ないの意見
- 検査課での検査の方が確実
- 年配の方が多いので説明が困難
- 貴重な同時検査キットを試すことは出来ない。自分自身も今まで体調不良になっていない
- 陽性判定すら不確実にみえる。判定は医師の仕事。体調がすぐれないなら、検査のために外出する前に自宅で静養することを指導すべき
- 別々のキットを準備している
- 今のところ、コロナ検査だけが多い
- 周りではインフルエンザ患者がいない
Q6:新型コロナウイルスとインフルエンザの同時検査キットが一般販売されて、医療機関の負担は減ると思いますか?
ゼン:
少しでも医療機関の負担が減ってほしいぜ
Q7:自分へのご褒美に買いたいものはありますか?
思うの意見
- どちらも陰性であれば一般的な風邪で対処可能と思われる。偽陰性を言い出したらきりがない
- 受診を断られることが常態化しているため結果だけを知りたい場合に役立つ。医療費の節約にもなる
- 薬局を含め医療機関の感染不安、労力や時間的負担が減ると思う
- 陽性が出たとしても軽症なら自宅療養できる
- ワクチンが普及すれば症状が軽微な患者がほとんどだと思うので、自己診断して必要なOTCを購入し自宅療養すれば良い
- 実際、既にキットで判定してから発熱外来を受診している患者が増えている
- 同時感染が増えているためコロナ抗原検査だけでは不十分
- 過剰な受診行動は減少すると思う
- 新型コロナウイルスかインフルエンザかが事前に判明していればそれに合わせた対応ができる
思わないの意見
- 擬陽性の可能性があり医療機関でも検査をすることがある
- 初動検査の負担は減るが、陰性のため自粛期間を守らず外出する濃厚接触者が多く、結果的に次の感染者を増やしている現実がある
- まだインフル全盛期ではないので、効果はかりづらい
- 少し分散されたところでコロナ対応をしている病院の負担は減らない
- 結局、会社員はコロナ・インフルエンザで欠勤する場合は医師の診断書を会社に提出しないと傷病扱いとならないため、医療機関に受診しに来る
- 医療機関では確定診断が必要
- 同時検査キットを利用する人は限られている。陰性でも受診する人はいる
わからないの意見
- OTC で購入できる事がどれだけ認識されるかによると思う
- 一定の効果はあるかもしれないが対応してない薬局が多い
- インフルエンザ陽性になった場合、その結果だけで診察無しで薬をもらえるのか知りたい
- 同時検査から確定するのが難しいケースもある
- 患者への説明が鍵を握っていると思う
- 同時検査キットの需要が、未知数
- 検体採取の手技が未熟な者(一般消費者)が検査しても、正確な結果が出にくいと思う
- 感染意識の高い人は使用するでしょうが低い人は使いません。今までと一緒でしょう
- 同時検査キットだけでなく インフルエンザ単独キットも販売してほしい
ベン:
使用方法をしっかり説明することが重要になるね
ゼン:
検体採取方法が結果に影響することもあるぜ
カン:
医療機関の負担が少しでも軽減されるといいね
ベンゼン三兄弟
ベン・ゼン・カンの三兄弟。調剤室で生まれ、日々がんばる薬剤師を見て育ってきた。薬剤師に元気を届けながら、自分たちもいつか薬剤師になる日を夢見ている。薬剤師がイキイキと働けるようにお手伝いをしたい!と奮闘中♪
《 ベン 》
正義感の強い三兄弟のリーダー。勉強熱心でいろいろなことに興味津々。
熱中するとまわりが見えなくなりがち。
《 ゼン 》
明るくてポジティブな三兄弟のムードメーカー。
調子にのりやすく失敗もするが、立ち直りも早い。
《 カン 》
優しくて気配りのできる三兄弟の癒やし系。控えめだけど実はしっかり者。
なぜかゼンへのツッコミは厳しい。
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