1. 薬剤師トップ
  2. 薬剤師コラム・特集
  3. 薬剤師のバイブル!病気とくすりのキホン
  4. 【早見表】スタチン副作用対策!CK・ALT・Scr判断

薬剤師のバイブル!病気とくすりのキホン

更新日: 2026年8月11日 鶴島章浩

https://pharmacist.m3.com/column/special_feature/7683スタチン・フィブラートの継続・休薬を見極める!【CK・ALT・Scr】を知ろう 薬剤師のバイブル!病気とくすりのキホンのメイン画像
☞この記事に登場する主な薬剤
  • HMG-CoA還元酵素阻害薬(スタチン系薬剤)
  • フィブラート系薬剤
    └フェノフィブラート
    └パルモディア(ぺマフィブラート)
  • その他の併用注意薬・関連薬剤
    └ST合剤(サルファ剤 / スルファメトキサゾール・トリメトプリム配合剤)
    └利尿薬
    └RAS阻害薬(ACE阻害薬 / ARB)

脂質異常症治療では、LDL-C低下による心血管イベント予防が重要である一方、副作用への適切な対応も欠かせません。

しかし実臨床では、「検査値異常=即中止」と単純に判断されるわけではありません。症状の有無や程度、患者背景、経時的変化などを総合的に評価することが重要です。

本稿では、脂質異常症治療薬の副作用マネジメントについて、客観的指標も交えながら解説します。

「横紋筋融解症」などスタチン関連筋症状(SAMS)の評価とCK値の読み方

脂質異常症治療薬の副作用として、まず重要なのが「スタチン」関連筋障害(SAMS:statin-associated muscle symptoms)です。筋痛、筋力低下、脱力感などが代表的な症状であり、重症化すると横紋筋融解症に至ることがあります。

筋障害評価ではCK(クレアチンキナーゼ)値が重要ですが、CK値のみで判断しないことがポイントです。

国内の「スタチン不耐に関する診療指針2018」2)では、CK値と筋症状の組み合わせから重症度を4段階に分類し、経過観察から休薬・専門医紹介までの対応が示されています。

【図表1】「スタチン」投与時の筋障害(SAMS)の評価と考え方

段階 CK値上昇と筋症状 筋障害の考え方・対応例
第1段階 軽度CK値上昇のみ 症状が乏しければ経過観察
第2段階 CK値上昇または筋症状のいずれかを認める 症状や経過を確認しながら慎重に継続可否を判断
第3段階 CK値上昇と筋症状を併せて認める、 または著明なCK上昇を認める 薬剤との関連を考慮し、休薬や薬剤変更を検討
第4段階 著明なCK値上昇に加え筋症状を伴う 横紋筋融解症を疑い、速やかな対応が必要

※スタチン不耐に関する診療指針2018を参考に筆者作成
※軽度CK値上昇の目安:基準値上限(ULN)の4倍未満、著明なCK値上昇の目安:10倍以上。4~10倍では筋症状の有無も含めて評価する。

ただし、CK値正常でも筋症状を訴える例はあり、「CK値が正常だからスタチン関連筋症状を否定できる」というわけではありません。逆に、激しい運動後や脱水、感染症などでもCK値は上昇するため、患者背景を確認しながら総合的に評価することが重要です。

すべてのコラムを読むにはm3.com に会員登録(無料)が必要です

鶴島章浩の画像

鶴島章浩
つるしまあきひろ

大学卒業後、総合病院にて現在まで15年勤務。約10年間の病棟薬剤師業務を経て2019年よりDI室に配属となる。現在は院内の感染制御や抗菌薬適正使用に関わりながら、DI部門担当として副作用事例の収集・報告や院内部門システム、医薬品マスタの整備、採用薬への対応などに従事している。「感染制御認定薬剤師」、「抗菌化学療法認定薬剤師」、「医療情報技師」の資格を取得。

キーワード一覧

薬剤師のバイブル!病気とくすりのキホン

この記事の関連記事

この記事に関連するクイズ

アクセス数ランキング

新着一覧

28万人以上の薬剤師が登録する日本最大級の医療従事者専用サイト。会員登録は【無料】です。

薬剤師がm3.comに登録するメリットの画像

m3.com会員としてログインする

m3.comすべてのサービス・機能をご利用いただくには、m3.com会員登録が必要です。

注目のキーワード

キャリア 禁忌 医薬品情報・DI 薬物療法・作用機序 脂質異常症 服薬指導 医療過誤・ヒヤリハット ライフ・雑学 薬物療法 研修認定薬剤師資格