七味の充填で義母を驚かせた、薬剤師の職業病
このコーナーでは、m3.com薬剤師会員の皆さまに投稿いただいたコラムを紹介します。
今回のテーマは【つい薬剤師の癖が出てしまう日常のアレコレ】です。
戸惑う義母を見て、職業病を実感…
患者さん目線の薬剤師・男性(大阪府)
道端に錠剤のPTPシート(中身は入っていないもの)が落ちていると「あの薬だ!」と考えたり、白衣や制服を着ている人に出会うと「お疲れ様です」と言ってしまったり、薬剤師なら無意識にやってしまうことが山ほどあると思います。
無意識のうちに染みついてしまった、長年の癖
当院では、1kgや500g包装の散剤を別の遮光瓶に移しておくことがあります。
その際、充填間違いを防ぐため遮光瓶についている薬品名と、元々の薬品を箱ごと別の人が見て、充填する薬品が間違いないか確認してもらいます。
先日、こんなことがありました。
まさか、自分にこんな職業病があったなんて!
妻の実家では、七味唐辛子を500g単位で購入し、小瓶に分けて使用しています。
ちょうど小瓶の中身が少なくなっていたので、袋から小瓶に七味唐辛子を充填してほしいと言われたとき、妻のお母さんに大きな袋の七味唐辛子と小瓶の商品名が書いてあるラベルを見せて、「はい」と確認してほしいというアクションをしてしまったんです。
当然、医療とは無関係のお母さんは、「ん!?なに??」というリアクション。
ハッとして「いや、何でもないです」と誤魔化したものの、粉物の充填時に長年やっている癖というのは恐ろしいと思いました。
※本コンテンツは、薬剤師会員からお寄せいただいたエピソードをもとに編集・作成しています。